僅かな明かりのなか、母と唇を重ねていました。母をしっかりと抱き締め、その位置を把握します。
暗闇というのは馴れない僕には不利で、どこか余計に強く力が入ってしまいます。
それが欲望を産むのでしょうか。激しいものとなるのです。
「ハァ。。ハァ。。ハァ。。」
母の息があがっていました。目が馴れず、表情までは読み取れませんが、興奮をしているのがわかります。
「へーたーくーそー。。」
母の声が聞こえました。すると、背伸びをした母が床置きのスタンドに手を延ばしていました。
「カチャ。」と音がして、真っ暗だった部屋を薄暗い灯りが照らします。
そんな母は、「電気つけてあげるから、ちゃんと気持ちよくしてよねぇー。」と言うのです。
しかし、ためらいはありません。ここ数ヶ月の経験で、母を気持ちよくさせてあげれる自信みたいなのがあるからです。
母を見ました。浴衣は肩から落ち、片方の小さな胸が出てしまっています。
僕は浴衣に手を掛けて降ろし、完全に脱がせました。母の細過ぎる身体が現れるのです。
母は僕の両手を取ると、「お母さんだって、毎日我慢してるのよー。」と言います。
「マサくんのをしてあげるだけなのも、辛いのよー?」と言って、本当の心境を聞かせてくれるのです。
「毎朝毎朝マサくんのを舐めてあげて、お母さんそれで終わりよー?」
「お母さん、普通でいられると思うー?お母さんだって、男の人欲しいとか思うときあるよー。」
「マサくんとしたいって思ったこと、何回もあるよー。それでも毎日我慢してるのー、私。。。」
内容はともかく、真面目な顔をされて、母の自身のことを聞かされたことはありません。
当たり前です。僕の母親なのですから。普段そんなことを見せないのが母親なのです。
「お母さんだって。。思いっきり気持ちよくなりたい時くらいあるわよ。。マサくんのおちんちん、欲しい時だってあるわよ。。」
母の精一杯の隠語でした。赤ん坊を見ても、「おちんちん」などと言う母を見たことがありません。
僕には言いませんでしたが、そのくらい母も今回の旅行を心待ちにしていたのです。
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