一日目。観光を始めたのは昼食を済ませてから。なので、そんなに多くは回れません。
バスの中では、母を含めた女性の参加者がおばさんトークをして盛り上がります。
押されて、社員の方が静かになってしまうほど。おばさんパワーはスゴいです。
この日の最後は、とあるビール工場。ジンギスカンを前にして、ビールが空いていきます。
母もそれなりに飲んだらしく、帰りのバスは陽気なものです。
ホテルに着くと、ロビーで部屋割りの発表です。僕もどんな部屋割りなのかは知りませんでした。
「部屋割りですが、二人で1部屋です。社員は日頃お世話になっている家族の方を、ちゃんとお世話をするように。。」
まさかでした。大部屋だと思っていただけに、まさかの母との相部屋だったのです。
カギを受け取った方から、続々とエレベーターに乗っていきます。
僕も鍵を受け取り、バッグを持って6階へと向かうのです。
カードキーで扉を開けると、そこは12帖ほどの和室。真ん中に座卓が置いてあります。
部屋の隅に荷物を置き、座卓に座るのです。
「一緒な部屋だって知ってたー?」
お茶を入れていた母に聞かれました。僕は『知らんかったー。』と答えます。
きっと信じてはもらえていませんが、「知らん人と寝るよりはマシかぁー。」と納得はしたようです。
午後7時半になり、「お風呂行こー。」と母が準備を始めます。大浴場へ行くようです。
「マサくんはー?行かんのー?」と聞かれ、「ああ、部屋のお風呂でいいや。面倒くさい。」と答えました。
「もったいないなぁー。せっかくなのにー。」 、そう言い残すと、母は部屋を出ました。
一人になった僕は、先にお風呂を済ませました。それでも時間は余り、北海道のテレビでも観ます。
そんな時に目についたのが、テレビの横に置かれた旅行カバン。僕と母のものです。
まだ土産物を買ってないので、着替えの衣服くらいしか入っていません。僕の場合。
そして、気になったのが母の方。
「2日目は自由行動。」と告げているので、そのための準備はしてあるはずです。
「どんな下着用意してるんだろー?ホテルとか行くつもりだよなぁー?」
そんな確認の意味も込めて、僕は母の旅行カバンを開くのです。
先に、防寒のためのジャケットやセーターが見えました。北海道は寒い、母も対策はとっていたようです。
そして衣服があり、そこの方に下着かあります。
しかし、それだけではなかったのです。。
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