耳元で母は呼吸をしていました。身体が密着をして、そこだけ温度が上がっています。
眠れないのをガマンしながら、その窮屈さに耐えます。母がもう眠った可能性があったからです。
そんな時、胸に置かれていた母の手が動き、抱きつくように僕の首に掛けられたのです。
もう、それが合図でした。
抱き締めながら、母の身体の上に乗り上げていました。母の首に、顔を擦りつけてしまいます。
「マサくんー?眠れないー?」
そう聞いてくれた声はハッキリとしていて、母も眠気などなかったのです。
母の首へと顔を夢中で擦りつけ、唇を奪うともう自分ではありません。
キスも下手なくせに、口の中へ必死に舌をねじ込もうとしてしまいます。壊れていました。
「キスだけ。キスだけ。。」
そう母に告げながら唇を奪っていましたが、本当のところは分かりません。
両手はパジャマに掛かり、母の鎖骨が見えるほどに下げています。もう、自分ではないのですから。
「ハァ。。ハァ。。」と息をしながら、母の顔を見下げていました。
そんな僕に、「少し落ち着いた?」と優しく聞いてくれます。
あの時と同じです。夢中になると、僕は壊れてしまうようです。
「ゴメン。。」
母に謝っていました。「キスだけ。」の約束を守ったのに、なぜか謝っていました。
そんな僕に、「いいよー。お母さんに興奮してくれたんでしょ?」と声を掛けてくれたのでした。
朝起きると布団には僕しかいません。最後は、抱き合って眠ったはずなのに。
振り返ると、隣の布団で母が眠っています。知らない間に、僕の寝ていた布団へ移動したようです。
やはり、祖母に見られると大変ですから。
朝10時になり、「お母さん、帰るねぇー?」と祖母に声を掛けて、家を後にします。。
車に乗り込んだ途端に、身体が緊張を覚えました。だって、これから僕は初めてのセックスをするのですから。
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