次の日は、お祖母ちゃんの家でゴロゴロ。時間は無駄に過ぎて行きました。
母もどこへも行かず、祖母の相手をしたり、昼寝をしたりで時間を過ごしています。
昨夜の事を思い出しばかりで、母を意識ばかりしてしまいます。
逆に平然と過ごしている母を見て、苛立ちさえ覚えてしまうのです。
「お母さん、帰るねぇー!」
母が大きな声を出して、祖母に伝えました。祖母に見送られ、出たのは午後3時です。
帰りの車の中で、母に「昨日、僕おかしかった?」と聞いてみました。
やはり、あの行動が気になったのです。
最初こそ、「なんのことー?」と言っていた母も、本音で話し始めてくれました。
「身体が気持ちいいだけがセックスじゃないのよ。心も、その人を欲しくなるのよ。」
母の言葉を聞き、僕が昨日したのはセックス。心のセックスであると結論づけたのでした。
「お母さんも、誰かを欲しくなる時とかある?」と聞いていました。
母は真面目に、「お母さんだってあるわよ。男の人が欲しくなる時だってあるよー。人間やもの。」と答えてくれるのでした。
最後に、「昨日ねぇ?お母さんが欲しくなったみたい。もう好き過ぎて、自分でも訳が分からなくなったから。」と伝えました。
「ああ、そう?」とアッサリとした返事をかえしてくれた母。
しかし、僕のこの言葉が閉じていた母の中のカギを開いたと言います。
母曰く、「この時がマサくんと本当のセックスをしたいと思った瞬間。」だったそうです。
※元投稿はこちら >>