2日目の朝。
僕が起きたのは、7時を過ぎていた。キッチンからは伯母が食事の準備をしている音が響いています。
隣を見ると母はまだ眠っており、他人の家なので、僕はトイレにも行けない状態。
ただ時間が過ぎるのを待っていました。
母が目覚めたのは、10分くらいしてからだった。身体を揺らし、背伸びをしています。
寝起きの悪い母ですが、「起きようかー?」と身体を起し始めました。
母にとっても他人の家、だらしのないところは見せたくはないのです。
キッチンに入ると、「おはよぉー!よく眠れたぁ~?」と伯母が元気な挨拶をしてきます。
すでに着替えを済ませ、僕達の朝食をテーブルへと並べてくれるのです。
僕はある言葉を思い出し、目はそれを確認するようにに向けられました。
「姉さんのおっぱい大きいやろー?」、昨日、母が言っていたあの言葉です。
そして、母の言っていたことは本当でした。体型もありますが、胸も全体的に大きな女性だったのです。
きっと、風呂敷サイズのブラジャーでも着けていることと思います。言い過ぎました。
「もう少ししたら、奈美が来るから。。そしたら、出掛けましょう。。」
伯母にそう言われ、僕達の今日の行動が分かるのです。
田舎者の僕達は、ただただ伯母や従姉にお任せなのでした。
9時過ぎた頃、「おはよー!」と言って、奈美さんが現れます。伯母と似て、妙に元気な方。
それにやはり東京の女性。田舎じゃ見ない、なかなかのファッションをしていて、オシャレなのです。
僕達は、また旗の台駅から電車に乗ります。普段、電車に乗ることなどない僕らは、やはり戸惑います。
「これが当たり前なの?」と思うほど電車移動で、あの伯母ですら乗り馴れているのです。
電車を乗継ぎ、4人は新橋駅に着きます。僕も母も、はぐれないように必死です。
「ロボットやろー?。。」
奈美さんが、僕を見てそう言いました。意味が分からず、彼女の顔を見ます。
すると、「お台場に立ってるロボットよねぇ?見たいのは。」と言い直すのです。
知りませんでした。前に母から聞かれ、「お台場のガンダム見たい。」と言っていたのです。
「じゃあ、お母さん~?私、マサくんとそっち行くから。お昼ごはんも、そっちで食べるから。」
その言葉に凍りつきました。まさかの別行動らしいのです。
まるで知らない東京。母も居ない。隣には従姉とは言え、ほとんど他人の女性。
デートの経験もない僕に、そんな長時間知らない女性と時間を過ごせるのでしょうか?
困りました。。。
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