初めて聞いた母の歌声。お世辞にも上手いとは言えません。それは僕の歌を聞いた母も同じでしょう。
うちの家系に上手いヤツはいないようです。
母は歌うことは好きそうでした。「太田さんと来たときねぇ。」と、近所のおばさんとも来ることもあるようです。
画面には新譜情報が流れていて、ボタン操作で選曲をしました。あるグループの新曲のようです。
母も僕も知るはずはなく、小休憩のためのBGM代わりに掛けられたのです。
タッチパネルを覗き込みながら、母が次の歌を探していました。
「お母さん、歌うまいねぇ?」と言うと、「上手いはずないでしょ。」とお世辞もバレてしまいます。
それでも、「せっかくだから、歌わないと損でしょ?」と言って、曲を探す母は御機嫌に見えます。
僕は、初めて母の肩に手を回していました。少し反応した母ですが、気にしないで素振りをしてくれます。
少し引き寄せると、「いたいー。」と子供のような無邪気さを見せるのです。
「お母さんとエッチとか絶対に無理?どうしても無理?」
いい雰囲気なのを利用して、そう不意に聞いた僕ですが、返事はもちろん、「ダメダメ。」、残念です。
母が次に選んだのは、女性ロックバンドのかなり激しい曲。ボリュームもうるさいくらいに上げられました。
しかし、その曲もまた誰にも歌われませんでした。母が手コキを始めてくれたからでした。
店員さん達には悪いのですが、お手拭き用のタオルは僕の精液で汚して帰りました。
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