母の部屋のドアに鍵がかかっていたためしはなかった。
素っ裸の俺の姿は異様だったと思う。勃起した一物が、天に向かっ
てぶらぶらと揺れていた。
母の部屋の前に立ったときは、胸が割れんばかり鼓動がした。ドア
ノブを回すと、カチャッという音が、まるでスピーカーを通したよ
うのに大きく俺には聞こえた。
母の部屋は豆電球のぼんやりした灯りになっていた。
母は心持ち身体を横にして、ベッドで寝息をたてていた。上掛けの
上に出ている腕が白く浮き上がっていた。母の根姿薄い上賭けの下
で、くっきりと形をなしていた。
俺はサイドボードの棚を見た。こけし人形は、そこに立っていた。
(さっきのお前のように、俺もやってやる・・・・・)
そう思いながら、しばらく俺は母の寝顔を見つめていた。いざとな
るとどうやってきかけをつくっていいのかわからず迷っていた。日
頃の優しい母の、自分に対するいつくしみが蘇ってくるせいかもし
れなかった.
(お母さん、俺、どうしたらいいんだよ・・・・・・)
母の薄く開いた唇が、早くおやすみなさい、と言っているようだっ
た。
〈やっぱりダメだ。できない・・・・・)
いきり立った分身を握りしめて、引き返そうとした時、何かの気配
を感じたのか、母が目を開けた。
俺は立ちすくんで母を見つめた。
母は、一人息子が立っていることに気付いたみたいだった。
「どうしたの?・・・・・・・」と言い、見上げ、裸の息子の下半
身に驚いたように半身を起こした。
「akira・・・・・・・・・・」
あとの言葉がつづかないようだった。
俺は泣き出しそうな顔で母を見下ろしていた。
「で、どうしたの・・・・・・その格好・・・・・・・・・」
やっと母から口を突いて出た言葉は、何の役にもたたなかった。
「お母さん!!」
俺は母の胸に飛び込んだ。弾みで母は、そのまま寝るような形で
ひっくり返り、俺の逞しい体を薄いネグリジェでくるんだ柔肌で受
け止めることになった。
「何っ、akira・・・・・どうかして?」
この時、初めて母らしい叱責の声を放った。乳房に伸びてきた手の
動きで息子が何のために部屋へやって来たかを、ようやく理解した
母は、力いっぱい俺を押し返そうとしたが、それは不可能だった。
「やめて・・・・何をするの、話して・・・・・バカなまねはやめ
て!・・・・・・・・」
せめて母らしく抗議したつもりなのだろうが、いまや猛々しい一匹
の獣と化した俺は、もうがむしゃらにネグリジェを剥ぎ取り、甘い
匂いのむせかえる乳房にとりついて、チュウチュウと音を立てて吸
いたてた。
それだけならまだ仕方ない・・・・・と母も思ってくれたかもしれ
なかった。
けれども息子が望んでいることは、そんな生やさしいことではない
ことを母は、わかっていた。パンティの越しまわりを飾る縁どり
レースのなかに強引に差し入れてくる手の動きが、それを如実に物
語っていた。
「akira!いけない!いや、やめてちょうだい、そんな恐ろしいこ
と・・・・いやよ、だめ、だめだったら・・・・・・・わかってる
の?あなたのしようとしていること・・・・・・あっ、akira!」
母は、必死で俺を押し退けようとするが、それはまったく無駄だっ
た。
母は、両腿を閉じ合わせようとしたが、すでに両腿の間には俺の膝
頭がくいこんでいて、それもできなかった。
俺は、そのうちに母の湿った秘肉の中に、とうとう指先を分け入れ
ることが出来た。
「あっ・・・・・・・いや・・・・・」
俺の愛撫は、無茶苦茶だったが、気持ちとは裏腹になにやら母の肉
体は、制御しようとする意志とかかわりなく、トロリとした愛液を
湧出させていた。それは、先程のオナニーの名残だったのかもしれ
ないが・・・・・・。
俺は、もうここまできたからには、目的を遂げなければ、どうにも
仕様のない状況になっていた。指先が、女の実態を、おぼろげなが
らにとらえたようだった。ぬめった湿地帯は、まるで吸引するかの
ように人差し指と中指を誘導し始めていた。
「akira、あなた・・・・・なんてことを・・・・・・・」
泣くような母の声は、心なしか震えているようだった。抵抗もさし
てなかった。諦めたのか。許してくれたのか。
「お母さん・・・・・・したいだよォ」
率直な俺の気持ちだった。
「そんな・・・・そんな恐ろしいこと・・・・間違っているわ、い
けないのよ」
「でも、もう気が狂いそうなんだ・・・・・」
母も俺の年頃の性に対する渇望を知らないわけはない。
しかし、母親が息子と結ばれるなど、神を冒槌するのもはなはだし
いことだ。
母の気持ちは決まっていた。当然のことだ。
しかし、俺は、男性の本能だろうか女芯に深く潜らせた二本の指
を、くねくねとさせて母の決心を鈍らせ、おびただしい量の愛液を
湧出させていた。
「お母さん、ごめん、でも・・・・・したい・・・・こんなになっ
てるんだ」
俺は呻くように言った途端、母の手に強引に俺の分身を槌ませてい
た。
それを拒否することもなく、母は握りしめていた。
「さわっていて」
という俺の懇願に負けたのか、負けたふりをしたのか、母は我が子
の男性自身に成長した分身を手のなかにおさめていた。
「お母さん、許して・・・・・」
「いいのよ、akira・・・・・でもこれ以上はだめ・・・可哀相な
子・・・・・・」
それはまさしく自分自身を正当化する言葉に他ならなかったが、そ
うすることで、母もまた、罪の意識から少しでも遠のきたいと思っ
たのだろうか。
「気持ちいいよ」
俺は甘えた声で呻き、母の乳房に頬を摺り寄せた。
「いいわ、お母さん、してあげる」
母は、そうすることが一番賢明な方法と考えたのか。俺の頭を優し
く抱き、握っている手をゆっくりと動かした。
男の匂いが立ち昇り、母の鼻腔をくすぐったようだった。母の手の
動きが激しくなり、母の手が動いてから十秒もたたないうちに、俺
の身体に異様な緊張が走った。
「ああ、お母さん・・・・・・・・・・」
乳房を握っていた手が母の柔肌にめりかんだとき、母の手の中のモ
ノも、ひときわ大きく硬くなり膨らみがました。
したたかに母の太腿へ熱い噴出をしていた。それを感じて、母も俺
が射精したことを知ったようだった。手の中の硬いモノが、飽くこ
となく痙攣してオスの匂い放ち、とめどなく白い液体を噴出させて
いるのだ。
布団のなかが、一気に強い匂いで蒸れた。母は慌ててネグリジェを
俺にあてがい、流れ出る精液ふき取った。
奇妙な沈黙が5・6分続いただろうか。母がようやく起き上がって、
「さ、部屋へ戻ってやすみなさい、明日も学校でしょう」
と言った。
しかし俺は、母の手首を掴んで引っ張った。
母の身体が、ちょうど俺の上体に覆い被さる格好になった。露出し
たままの乳房が圧迫されて、俺の脇腹のうえでひしゃげたように
なった。
「どうしたの?」
母は俺に聞いてきたが、俺は返事しなかった。
「おばかさんね、さ、おしまいよ」
何気ない風を装い母は俺から離れようとした。俺は体を入れ替え
て、素早く母を組み敷く体勢をとった。
「・・・・・?・・・・・・あっ!だ、だめ、もういけないわ」
俺が、この部屋で、今日、これほどまともに母を見つめたのは初め
てだった。それで、知らぬ不安と恐れが、母の緊張と戦慄に振るわ
せた。
「俺、み、見たんだ」
「え?!・・・・・・・」
「お母さんが・・・・・さっき、一人で・・・してるところを」
母の表情は、まさか、というものだった。
「お母さん、こけしを使ってたじゃないか」
母は驚きに言葉を失ったようだった。
「お母さん、淋しいんだろう・・・お父さんとのことだって知って
るんだ」
卒倒するようなショックを受けたようで、母はなす術もなく茫然と
していた。何もかも息子は知っている・・・・そんな感じだった。
「俺、お母さんとする・・・・・・・させて!」
俺は、再び母の手を己の下半身に導いた。ほんの先刻、おびただし
い放出をした後だったが、それは、もう鋼鉄のように硬く、そそり
立っていた。
「お母さん、見たいんだ。女の身体って見たことないよ・・・・」
母は、既に拒否する手順と言葉を失っていた。
母は息子の切なる願望に無言で答えるように瞳を閉じた。
俺は、豆電球の灯りを、六灯とシャンデリアに切り替え、母の身体
を覆っていた全てのものを取り除いた。
観念したのか母は、目を閉じたままで、されるままだった。
俺は柔らかい唇で首筋に触れ、ゆっくりとさがって乳首をとらえ
た。
母は、そのとき、優しい母になっていた。「さあ、いくらでも好き
なだけ吸いなさい。お母さんだから許してあげる。どうか、他の女
性に、こんなことを無理強いしないでちょうだい。あなたのためな
らどんなことでも許せる。それが母としての私の務め・・・・・」
そう言うことで、母も罪の意識から少しでも遠くへ逃げられると
思ったのだろうか。
一旦、アゲます。
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