こんな私に思いを寄せてくれている彼。年下だから、部下だから、
仲が良かった後輩の旦那さんだったから、そんな理由で私への
好意を見て見ぬふりしてきた人。
かつては私家族、彼家族で旅行に行ったこともある彼。私が離婚
してもう10年。後輩が亡くなってもう7年になる。
去年、後輩の七回忌の後に想いを告げられ私は聞かなかった事に
した。私には息子がいる。私は息子にこの身を捧げた女。
でも烏様によって世界が開かれた。きっと鎧まではいかなくても
薄い殻ぐらいには覆われていたのかも知れない。
息子はおそらく東京で暮らし続けるはず。年に8日間だけ私の男に
なってくれるけれど、残りの357日は私一人。今はまだ仕事がある
からいい。でも定年も見えてきた。体も若く無い。生理はとっくに
あがり、恥ずかしい話、陰毛には白髪が混じっている。
こんな私を好きになってくれて結婚も考えた真剣な交際を望んで
くれる男性は彼が最後になると思うと、この機会を逃したくは無
い。
同じ教員同士、何年も同じ職場で働いてきてお互いの性格は充分
分かっている。もちろんお金の面でも老後に余裕が生まれるはず。
何て打算的で計算高い女なんだろうと嫌にもなる。
でも幸せになるために、息子とのことは私の心の奥深くにしまい
込んで近く彼の申し出を受けるつもりになっている。
こんな気持ちになったのも赤裸々に性について語り合えた烏様、
いえアナタの存在があったから。きっとアナタが望んでいた世界
とは違う方向に羽ばたいてしまった私。そんな私をアナタは許して
くれるのでしょうか?
でも私は女。例え許されなくても勝手に道を進んでしまう生き物。
めくるめく最高の夜をありがとうございました。
昨夜の私はアナタのして下さる行為を想像して我を忘れて一人
快楽を追求してしまいました。最後の思い出として。
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