やっぱりそうゆうことしてるんだ。
でも俺は、一生懸命生活のため働いてる母を、軽蔑することは出来なかった。
俺を大学にまでやろうと、一生懸命なんだと思った。
四十を過ぎていた母は、おそらくそんなことしても、そう大した金額を貰えまい、でも大切なお金なんだ、そう思った。
少しでも早く、母を楽にさせたい、俺は大学に行くことを止め、就職することに決めた。
そうすれば、夜のアルバイトをしなくても生活出来る。
日中の社員食堂だけで充分なはずだ。
俺は地元では名の知れた会社に就職出来た。
社会人になって数ヶ月して、俺は母に夜のアルバイトを辞めるよう言った。
母は辞めるに前向きな言葉だったから、少し安心した。
でもなかなか辞めなかった。
俺は、再び辞めるよう言った。
そしてその店がどんな店か知ってることを話した。
おかげで俺は中学二年から高校卒業まで、無視されいじめられ、それに耐えてきたことを話した。
全ては母の苦労に報いたい一心だったこと。
淫売の子と言われたこと。
母は泣き崩れた。
もう辞める、わかったもう辞める。
母が居酒屋を辞める日、俺はその店に行った。
本当に辞めるかを見届けるつもり、それだけのつもりだった。
でも母に交渉を持ちかける客もまだいて、俺は少し心配になった。
ならば俺が、そう思った。
俺が母に交渉した。
勿論客、店側、他の女中、息子だなんで誰も知らない。
酔っ払いから、冷やかされた。
『なんだ若いの!熟女好みか~?』
若い俺の出現により、客は手を引いた。
俺との交渉が成立、したように思わせた。
俺は閉店まで待った。
母は店の店長らしき人に、挨拶をして出てきた。
そして、じゃあ行こうか、そう言うと母は俺と腕を組み、タクシーに乗った。
家に帰るんだ、そう思ったが、タクシーの運ちゃんは俺達が乗るなり、行き先も聞かずに走り出した。
母はずっと俺に寄り添ったまま、ついたのはラブホテルだった。
『交渉成立だから』
そう言うと母は俺を引っ張りタクシーから下ろした。
俺は母がどこまで本気なのか、掴めないでいた。
お風呂を用意し終わった母に促され、俺は一緒に入った。
『本気なの?』
『あなた、そのつもりで名乗り出たんじゃないの』
『俺、金ないよ』
『バカね!あんたから金取るわけないでしょ』
一緒に風呂を出ると、ベッドに横にされました。
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