母と、そうなったあとのこと①
あの衝撃の一夜が過ぎた朝、僕とは母は、これからについて話し合いまし
た。「忘れよう」「無かったことにしよう」「どうかしてたのよ」と、何
度も何度も自分に言い聞かせるように呟く母。
そして、「あんたは、まだ二十歳で性欲が溜まっててもおかしくない歳だ
し、母さんだって、父さんが亡くなってから、そういうこと我慢してきた
から、したくなることだってあるの、たまたまお酒を飲んで酔っ払った勢
いで、身近にいた人で済ませちゃったてことなの、誰でも良かったのよ、
分かる?」
母の言うことももっともで、確かに、当時の僕は青年団の仲間と風俗に
行ったり、宴会で呼んだスーパーコンパニオンと楽しんではいましたが、
特定の彼女がいたわけでもなく、したい時に、いつでも出来る状態ではな
かったから、母の言うように誰でも良かったのかもしれません
母は、こうも言いました。「性的な欲求を身内で済ませるなんて許されな
いの、血の繋がった家族を性のハケグチにしちゃダメなの、絶対に、絶対
によ」 この言葉は、ズシンと来ました。僕は「分かったよ、もう忘れよ
う」と母に言い、母も小さく頷きました
それからの僕と母は、普段どおりの生活をしようと心がけてはいました
が、流石に、最初の数カ月は気まずい雰囲気が家の中にはありました。た
だ、それも月日を重ねれば何とかなるもので、あの夜の前のような、普段
どおりの生活に表面上はも戻ることができました。 ただ一つ違うことが
あると言えば、あの日を境に、僕の見える場所では着替えをしなくなった
ことです
それからの僕といえば、相変わらず青年団の連中と風俗に行ったり、飲み
会で知り合った娘と半年ばかり付き合ったりしてまして
それなりに経験は積んできましたが、あの、祭の夜を超えるほどの、興奮
や快楽を味わえてはいませんでした
そういえば、こんな事がありました。
青年団の飲み会で盛り上がり、今まで経験した女の中で一番を発表しよ
うってことになり、ある者は、7万もする高級ソープ嬢が顔もテクニック
も抜群だったとか、そしてある者は、顔は中の下だけどアソコの具合は凄
くて腹上死するかと思ったとか、いろんな経験談を発表し、ベロベロに
酔った連中は大盛り上がり
僕の順番になった時、僕は母とのことを話しました。もちろん、相手が実
の母親だとは言うはずもなく、五十過ぎの中年女性とやったと誤魔化し、
それはそれは素晴らしい体験だったと発表した途端、周りの連中はドン引
きです、「お前が熟女好きだとは知らなった」とか「よくババアを抱ける
な」とか・・
彼らがなんと言おうと、僕が経験したとことを超えるモノなんてありえま
せん。なんたって、自分の母親とSEXをするという、掟破りの劇薬が投入
されてるんですから、自分を産んでくれた母の中に自分のモノを挿入す
る、あの背徳感は、経験したものにしか判らぬ快楽です。
さて話をもとに戻しましょう。
あの祭の夜から3年の月日が過ぎたある日曜日、姉が子どもたちを連れて
遊びに来ました。孫を相手に遊んでる母は、どこにでもいる普通のお婆
ちゃんで、つい数年前に実の息子と、あんなことがあったなんて嘘のよう
な屈託のない笑顔です。「これで良いんだよな」などと思いながら、母と
姉の子を見ていたら、台所で洗い物をしてた姉が僕を呼びつけ「ちょっ
と、母さん変わったと思はない」と言ってきたのです。
「何が?」と答えると、
「ここ最近、遊びに来るたびに、母さんお洒落になってるのよ」
「そうかなぁ」と僕
「そうよ」と姉
考えてみれば、あの祭の夜の後に、もうしないと母と誓い合った日から
は、気まずさから意識的に母を見るのを避けてきた自分がいて、また、あ
まりジロジロ見て母に嫌われるんじゃないかと思い、母の変化には正直気
づいていませんでした。
すると姉が、「もしかして母さん、いい人が出来たんじゃない。そうよ、
きっとそう」姉の言葉に心臓が止まりそうなほど動揺しましたが、平静を
装い「50過ぎの孫がいるオバチャンだぜ」と僕が返すと「あら、50な
んて、まだまだ若いわよ。それに母さん、父さんが亡くなって、ひとりで
頑張って子供育てて一人前にしたんだから、もうそろそろ、母さんの好き
なようにさせてもいいと思うのよ」と姉
姉が、母の恋を後押しするようなことを言うたびに、僕の気持ちは穏やか
ではありません
「じゃぁ、姉さんは母さんが結婚して新しい旦那さんが来ても受け入れ
るってわけ?」と問うと、「そんなんじゃなくて、恋ぐらいしてもいいっ
てことなの、それに、あんたがお嫁さん貰ったって、こんな狭い家じゃ同
居できないでしょ、一人暮らしになったら、すぐ老け込んじゃうんだか
ら、恋人くらいいた方が良いのよ」
姉との、そんな会話があってから、僕は母の変化を見逃さまいと必死でし
た。確かに、母の服装はお洒落になっていました。
白髪のチラホラ混じった髪も少し茶色系の色に染めてたり、着る服も
6~7歳は若作りしてるような。
なにより、前には無かった外出も増えたように思います。僕には、町内会
の集まりだとか、会社の飲み会だとか言ってましたが、今思うと、もしか
して・・
②へ続く
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