すでに、部屋は温まっている。
二人はバスタオルを巻いただけで
布団に滑り込む。
執拗に抱き合う。
互いに愛おしさを込めて。
「と お るぅー。」
「かあさん。」
舌を搦めあいながら、
貪るように。
舌を吸う。
唇をしゃぶる。
夫を亡くし、落ち込み、さらに更年期障害で
情緒が不安定になってしまった母の弱みを見逃さず、
付け入るように母を自分のものにした息子。
そして、あたしはその息子の欲求に溺れて、
息子の虜になってしまった悪い母親である。
息子とおるは三十一歳になる。
あたしが二十三歳の時に産まれた一人息子である。
今、あたしは五十半ばになり、若い男が欲するような
若い肉体をもはやもう持ってはいない。
垂れた乳房や臀部を三十一の男が、しかも母親の身体を
なぜに欲するのかわからない。
しかし、最初は
「親父にすまないが、我慢が出来ないんだ。」
「許してくれ。好きなんだ。」
「抱きしめて一つになりたいんだ」
「かあさんを俺のもので突き刺したいんだ」
と言って、半ば強引に自分の母を自分のものにしたのだった。
二人の執拗な愛撫は続く。
乳房を交互に揉み、摩り、吸う。
舐める。噛む。貪る。
あたしはとおるの頭を掻き抱き、身悶えする。
胸への愛撫にもかかわらず、
腰や尻が自然にと言うか、たまらなくなりうごめいてくる。
それを横目で見て、とおるは嬉しそうにさらに愛撫を繰り返す。
「あぁん。 だめぇ。」
母親とは思えないありさまで、とおるを掻き抱く。
愛おしい思いが込み上げてくる。
胸を突き出しとおるの愛撫を受ける。
「あん もっとぉーー。 気持ちいいぃぃぃーーー」
とおるの愛撫は乳房からやがて下へ移ってくる。
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