二度目の3P 最終章
実は、これは私とトシさんのシナリオにあった行為でした。
妻がトシさんの誘いに乗りやすくなる雰囲気作りの最重要ポイントとして、私が唯一提案したのが二人のキス。
前回、キスをしないという取り決めがあったわけではなかったのですが、流れの中でその機会が訪れませんでした。私は内心ホッとしたような、後悔するような、複雑な気分でしたが、やはり寝盗られ妄想の中で、これは見たいというのがどうしてもありました。
トシさんからは「ホントにいいんですか?」と念を押されましたが、妻が拒まなければという条件付きでお願いしたのです。
それは、始めて妻が他人棒を口に含んだ瞬間や、挿入を許した瞬間にも劣らない興奮でした。
唇を重ねて数秒もしないうちに二人の舌が絡み合いはじめます。
まるで本気で愛し合う恋人同士のように、お互いの唇を貪り合う妻とトシさん。
特に妻は、私が側にいることを忘れているかのように、時折目を開け恍惚の表情を浮かべながら濃厚なキスを続けています。
トシさんが唇を離し妻に話しかけます。
「奥さん、このまま、イキたい。」
真っ直ぐにトシさんの目を見返し答える妻。
「欲しい、ねぇ、もう来て。」
それを見つめる私の怒張は、発射寸前まで張りつめています。
それまで小休止状態だったトシさんの腰が、再び律動を始めました。
妻も再び大きな喘ぎ声を発し始めましたが、それを唇で塞ぐトシさん。
絡み合う唇からはくぐもった妻の喘ぎが漏れ続けます。
トシさんの腰の動きが激しさを増し、二人の両腕は一層きつくお互いを抱き締めます。
「むーーー、むーーー、むうううーーー」
妻が再びイキ始めたようです。
妻の漏れだす声が激しくなるにつれ、トシさんもそれに応えるように激しく腰を打ちつけますが、唇同士はお互いを離すまいとするかのように尚も激しく絡みつきます。
とうとう妻は両足をトシさんの腰に絡みつけ、二人の体は本当に一つになろうとするかのように密着の度合いを増していきます。
いよいよクライマックス。
トシさんの声も漏れ始め、呻くような二人の声が重なり合い、下半身がぶつかり合うパンパンパンという音と共に部屋中に響き渡ります。
トシさんが一度、鬼頭部分が見えるほど大きく腰を引き、渾身の力のひと刺しを妻の中へと貫きました。
「むーーーーーーーーー」
最後まで唇を離すことなく、二人同時に絶叫。
妻の両足はトシさんの腰の後ろで交差し、自分の中にぶちまけられた精子を最後の一滴まで絞り取ろうとするかのように、きつく巻きついていました。
部屋の温度が2.3度上がったような気がしました。
気がつけば私は汗だくになっていました。
二人同時の絶頂を迎えた後も、きつく抱き合い唇を絡めたままでいる妻とトシさんは、言うまでもなく全身が汗で光っています。
おそらく一分はそのままの体勢でいたでしょうか。
二人の激しい吐息が徐々に落ち着き始めた頃、トシさんから唇を離します。
二つの唇は一筋の糸を引きながら離れていきました。
「お風呂、入ってきますね」
トシさんはそう言うと妻の体から離れ、全裸のまま浴室へと消えて行きました。
少し頭を掻きながらだったのは言うまでもありません。
妻は四肢をベッド上に投げ出し、露わになった胸やヘアを隠そうともせず目を閉じています。
嵐の後の静寂。
あまりに微動だしないので気絶しているのではないかと思ったほどでした。
私は吸い寄せられるように妻の体に覆いかぶさり、夢中で妻の唇を求めました。
初めは反応の鈍かった妻も、次第に息を荒げ、全身で悦び始めます。
この時の私はおそらく嫉妬の塊だったのでしょう。
妻の全身から香るトシさんのコロンの香りも、一層嫉妬心を掻き立てます。
トシさんの触れた部分すべてを自らの手と舌で洗い流そうとするかのように、妻の舌を吸い、胸を揉みしだき、首筋に舌を這わせました。
妻も手を伸ばし、私のペニスを握りしめました。
これまで何度も放出しそうになりながらも堪えてきた愚息は、最近の記憶にないほど膨張し、先端からは透明な液が溢れ出ています。
妻の手は、その液を肉棒全体に塗りたくりながら上下にしごき始めます。
その卑猥な指使いに早くも絶頂を迎えそうになる私。
急いで枕元のゴムに手を伸ばすと、妻が喘ぎながら意外な一言を発しました。
「お願い。付けないで、直接入れて。」
妻がどんな考えで突然そのようなことを言い出したのか。
トシさんとの余りに濃厚な、恋人同士と見紛うようなセックスを、夫に見せてしまった罪悪感からなのか。
それとも溺れるような快感の中で、より深い快楽を求めたからなのか。
多分、両方だったのでしょう。
そう考えた私は、無言で何もつけていないペニスを妻の中へと埋め込んで行きました。
「ああー。」
深く長い喘ぎを漏らす妻。
「熱い」
思わず私が口にしました。
久しぶりに味わう肉壁の感触に、さらに愚息が膨張し始めるのを感じながら、ゆっくりと味わうように肉棒を出し入れさせました。
身体を倒し、妻を抱き寄せます。
「もっと、もっと突いて。」
妻は先ほどトシさんにそうしたように、両手を首に回し、両足は私の腰に絡みつかせながら叫びます。
私のピストンに合わせるように、妻も腰を打ちつけてきます。
そのたびに妻の膣は収縮を繰り返し、私のペニスに絡みついてきました。
我慢を続けていた私の愚息は、すでに絶頂寸前です。
「ごめん、もう、イクよ。」
「きて。ねぇ、一緒にイこう。」
「出るよ、出る。どこに出して欲しい?」
「あぁっ。あなたの。あなたの好きなところに出して。」
「顔に、出すよ。飲んでくれる?」
「かけて、いっぱい。飲ませて。あなたの。」
勿論、妻の中に出すことを私の体は望んでいました。
しかし、いくらめくるめく快感の波の中でも、それに身を委ねて前後の見境がなくなるほどには、私も若くはありません。
「ああああっ。」
二人同時に叫ぶやいなや、私はペニスを膣から引き抜き、妻の顔を跨ぎます。
すかさず妻は愚息を握りしめ激しくしごきながら、口に含みました。
「あああああっ。」
ここで私だけが再度絶叫。
空間に放出すれば一メートルは飛んだのではないかと思うほどの勢いで、私は精を妻の口腔へとほとばしらせました。
妻は最後の一滴まで絞り取ろうとするかのように、口を窄め、肉棒を咥え続けます。
本日二度目ですから、そんなに量は多くは無かったのでしょうが、妻は全てを呑みこむとペニスから口を離し一つ大きく吐息を吐きだしました。
私は妻の体を抱き起こし、きつく抱き寄せ唇を合わせました。
荒い息遣いの中、数分に及ぶ長いキスだったと思います。
唇を離すと、妻は潤んだ瞳で私を見つめ返していました。
この時ばかりは、正直企みを中断しようかと思い少し悩みました。
しかし、体中で火照り続ける欲望の余韻が、その考えを打ち消してしまいます。
「よかった。」
「うん。私も。もう何回イッたかわかんない。」
「俺、風呂入ってくるから。よかったら、トシさんともう一回する?」
「えー。お父さんがお風呂入ってる間に二人で?」
「うん。トシさんも物足りないんじゃない?この前も一回だけだったし。」
「うーん。お父さんがお風呂上がってきてからするんじゃダメ?」
「そこは任せるよ。」
段取り通り、私は妻を残し浴室へと向かいました。
入れ替わりにトシさんとすれ違います。
トシさんは目で「ホントにいいんですか。」と念を押してきました。
私は妻に気付かれないよう小さく頷きます。
浴室に入るとお湯は新しく入れ替えてありました。
蛇口の開け、お湯を足しながら身体も流さずに浴室へ身体を沈みこませると、感じたことのない疲労感と快楽の余韻がわき上がってきました。
目を閉じ、息を吐き出すと、先ほどの光景が脳裡に蘇ります。
狂乱の宴と言っても差支えないでしょう。
『すごいことをしてるな。俺たち夫婦。』
何を今更と思うでしょうが、少し冷静になると、なんだか自分たちのしてることが信じられないような気がしてくるのです。
しかし宴はまだ終わったわけではありません。
妻が私のいない所で堪えようのない快楽に身を任せてしまうのか。
また胸が高鳴ってくるのを感じていると、開けたままにした浴室のドアの向こうから妻の声が聞こえてきました。
「あーーーーん。」
それは会話の声ではありませんでした。
とうとう始まったようです。
さらに高鳴る胸の鼓動を感じつつ、蛇口のお湯の勢いを強めると私は浴槽から身を乗り出し聞き耳を立て始めました。
「あっ、あっ、あっ、ダメ、ダメ。イク、イッちゃうーーー。」
「いいの?奥さん。ここ気持ちいい?」
「よすぎるーーー。あああああ、イク、イク、イク。またイッちゃうーーーー。」
「いいよ、たくさんイッて。奥さんのイッてるとこ、見せて。」
「いや、いやあああーー。許して、もうダメ、ダメだったらーー。」
正直、直接目にするより声だけの方が興奮しました。
体中の血液の温度が一気に上がったかのようでした。
声だけを聞いていたい気持ちもあったのですが、やはり我慢できず、私は浴槽から上がると音を立てないよう脱衣所から歩み出て、部屋の中を覗き込みました。
先ほどより照明を落としたベッドの上で、二人は互いの性器を舐め合っている最中でした。
浴室のお湯の音が響く中、私の耳には妻がトシさんの巨根を咥えたまま、時折発する喘ぎ声と、互いの性器を舐め合う卑猥な音だけが聞こえます。
気がつくと既に二度も放出したと言うのに、愚息は反りかえり痛いほど張りつめています。
トシさんが妻の陰部から口を離しました。
「奥さん。どう、欲しい?」
「欲しい。早く、入れて。」
「旦那さん、まだお風呂入ってるのにいいの?なんか悪いって言うか。」
「もう我慢できないの。お願い、早く、ちょうだい。」
先ほど目を潤ませて私を見つめあっていた妻と、今の快楽に溺れる妻とどちらが本当の姿なのでしょうか。
しかし、私は嫉妬に狂うような気持にはなりませんでしたし、妻のどちらの姿にも魅せられていました。
ベッドではトシさんの誘導で妻が上になり、巨大な肉棒を握りしめながら腰を落とし始めています。
「ああっ、すっっっごい。」
深く息を吐きながら、ゆっくりと自ら巨根を受け入れる妻。
根本まで入ると、ためらいがちに前後に腰を振り始めました。
私の方に背を向けながら、トシさんのモノを味わいつくすかのような妻の腰の動きは、これ以上ないほどいやらしく見ているだけで三度目の放出をしそうになるほどでした。
トシさんが下から妻のヒップを鷲づかみにし、より激しく前後に揺さぶります。
妻の喘ぎは一層大きくなり、指が食い込んだ尻の肉が汗で光っています。
「ああああああ。すごい、すごい、すごい。」
今度はトシさんの手が妻の両胸を下から揉みしだき始めました。
妻の腰の動きはトシさんのアシストが無くなったにもかかわらず、前後左右に激しさを増す一方です。
トシさんが下から突き上げる動きを見せ始めると、絶叫しながら髪を振り乱す姿はまるでロデオを見ているかのようです。
ベッドのギシギシときしむ音が大きくなるにつれ、私の心臓の鼓動もバクバクと勢いを増し続けます。
「どうしよう、またイッちゃうーーーー。」
「いいよ、一緒にイこう。」
トシさんが再び妻のヒップを掴み一層激しく下から突き上げます。
その度に妻のDカップの胸は、音を立てるかのような勢いで上下に揺れています
「ねぇ、またイッていい?トシさん、一緒にイッてくれる?」
「いいよ、俺もイキそう。奥さんの中に、たくさん出すよ。」
「あああああ、出して、たくさん出してーーー。」
「奥さんの子宮に、かけるよ、ああああっ。」
「かけてーー。ああああああ。」
「あーーーーーーーっ。」
二人の絶叫の中、私も声を上げることなく、三度目の精を手の平の中にぶちまけました。
天井を見上げるように、大きく背中を反らした妻は、一瞬動きを止めた後トシさんの上へと倒れこみました。
大きく息を乱しながら、どちらからともなく唇を重ねます。
しばらくの間舌を絡ませ合うのを見届けた後、私は浴室に戻り蛇口の栓を閉めました。
時間をかけて身体を拭き、バスタオルを腰に巻いて部屋に戻りました。
妻はベッド上でシーツに身を包み、こちらに背を向け横たわり、トシさんはソファに腰掛けてミネラルウォーターを飲んでいました。
私は、極力優しい声色を意識して妻へ話しかけました。
「お風呂、入ってきたら。」
「うん。」
妻は私が手渡したバスタオルを体に巻きつけ、俯きながら浴室へ向かいました。
その後、トシさんから直前の行為の前に妻からアドレスを聞き出したことを教えてもらい、私の企みの第三段階までは成功といっていい結末を見たのです。
長文、乱文、失礼しました。
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