【息子の友達との後日談 (4)】
ワタシが自分の寝室に戻ったとき、ダイチと翔馬君の部屋はすでに
静かになってしました。ワタシは別途に寝転んで婦人誌をめくって過
ごしていました。主人とのセックスはありますし、そこには一定程度
の充足感もあります。ただ、日々単調な主婦生活の中で息子2人も少
しずつ手を離れていく実感の中で、アブない冒険心が芽生えてしまう
のも事実です。目を綴じ、1年以上前の翔馬君のそそり立った勃茎を
脳裏に浮かべながら、しばらく下着の中の隠唇をなぞっていました。
そうしていると、ダイチの部屋の扉がカチャッと閉じられる音が聞
こえ、小さな足音がワタシの部屋へ近づいてくるのが分かりました。
足音は部屋の前で止まり、一呼吸、二呼吸置いて、トントン、と小さ
なノック音が鳴りました。ワタシは股の間に導いた手を急いで離し、
ベッドから降りて、部屋の扉を開けてやりました。そこに立っている
のが翔馬君であることはもちろん承知の上でした。
「ダイチ、もう寝た?」と囁くと、「はい。やっぱりソッコーで寝
ちゃいました」と翔馬君も小さなボリュームで答えました。
ワタシの胸が強めの鼓動を打つ中、「いいよ」と言って翔馬君を寝
室に招き入れ、ワタシのベッドに腰かけるよう促しました。
「なに翔馬君、彼女がいたんだって?」と微笑みかけると、「聞こ
えてたんですか」と驚いて、それでも特に隠すことなくその話を聞か
せてくれました。秋の修学旅行の時に友人らにはやし立てられ告白し、
女の子からOKの返事を貰って付き合うことになったものの、その後
大きな進展もなく、受験の忙しさの中で自然消滅のような形になって
しまったのだそうです。翔馬君としてはもっと交際を深めていきたい
気持ちもあったようでしたので、「まぁ受験前にはよくある展開だよ
ね。その子のことが忘れられないのであれば、高校生活が始まってか
らでもまた連絡してみたら?」とアドバイスしてやりました。「そう
ですね。ありがとうございます」と律義にお礼を言う翔馬君です。
ワタシはすでに次の展開を狙っていましたので、こう尋ねました。
「でも、キスぐらいはできたんでしょ? 付き合うってことになったん
だったら、それくらいは済ませたわよね」
(続く)
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