『夏祭りの夜に、息子の友達と』②
2人が服を脱いで浴室へ入ったあと、ワタシはダイチが使うためのバスタオルを脱衣場に置き
にいきました。浴室からは2人の楽しそうなお喋りが聞こえていました。男同士、修学旅行のよ
うな感じなのでしょう。脳裏に一瞬だけ、6年生のときのサッカー合宿で見た翔馬くんの裸体が
よぎりましたが、いけないと思い、それを掻き消し、リビングへ戻りました。
20分ほどしてダイチが先にリビングへ戻ってきました。「母さん、翔馬、バスタオル持ってき
てないみたいよ」。「あなたが使ったあと、貸してあげたらいいじゃない。少しぐらい濡れてい
てもかまわないでしょ」。「いや、もう洗濯機に入れちゃったから。翔馬にもバスタオル持って
いってあげなよ!」。ワタシは「も~う…」と面倒くさそうに言い、その反面、じゃ、今は翔馬
くんだけが風呂場にいるってことよね、と理解しました。主人はソファーで眠そうにしています
し、ダイチは冷蔵庫から飲み物を出して、もう風呂場へ戻るつもりはなさそうでした。ワタシは
タンス収納からバスタオルを用意して、風呂場へ向かいました。
ワタシが風呂場のドアをガチャっと開けるタイミングと、翔馬くんが浴室の中から脱衣場へ出
てくるタイミングがちょうど重なりました。翔馬くんは「あっ」という表情をしましたが、だか
らといって浴室の中へ戻ろうとはせず、ハダカのままピタっと止まりました。ワタシも廊下へ戻
るでもなく、瞬間の判断で脱衣場のほうへ入り、ドアを閉めました。「ごめんね。タオル持って
きてなかったんだってね。ダイチの分だけでいいと思っちゃって」と声を掛けました。そしてご
くフランクな感じで「こっちへ上がっておいで。背中拭いてあげるから」と言いました。翔馬く
んの頭に、2年前の、旅館浴室でのできごとが蘇ったかどうかは分かりません。「あっ、ありが
とうございます」と言い、完全に体を脱衣場に入れ、浴室のほうのドアは翔馬くんの手でガチャッ
と閉められました。
翔馬くんの下腹部に、2年前にはなかった発毛がはっきりと見てとれました。まだ広い範囲に
はなっておらず、ペニスの根元あたりを中心に、茂(も)しはじめているようでした。発毛初期と
いった感じの、柔らかそうな毛並みでした。
(続きます。)
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