「どうしたの、ショウ君?」
訳を聞き、私は繊細な年頃であるショウ君の苦悩を思い知らされ、そしてその原
因が私であるのだという事に、少なからず罪悪感を覚えずにいられませんでした。
私の思った通り、あの日初めて射精の快感を知ったショウ君が、オナニーを覚え
るまでさほど長くはありませんでした。しかしまだまだ成長途上の未熟な心である
ショウ君にとって、例え一人でこっそりする行為であっても、自分のおちんちんを
弄り快感に耽るといった事に対し、この上ない恥ずかしさと惨めさ、そしてそれで
もやめる事が出来ず、結果的に毎晩のようにしてしまう自分に対し激しい自己嫌悪
を抱いていたのです。まだまだ性の知識が乏しいショウ君は、オナニーというもの
を自分だけが思い付いた独自の恥ずべき行為だと思っていた様です。ショウ君が私
の元へ再び訪ねてくれたのも、当然あの日の事が忘れられなかったというのもあり
ますが、その悩みについて私に相談したかったという事もあったからでした。
考えてみれば、おそらく周りの友人達の中で誰よりも早くショウ君はオナニーを
覚えたのでしょう。まだまだ性に目覚る事のない無邪気な他の友人達に相談出来る
内容ではありません。その悩みを打ち明けられる相手は、当事者である私しかいな
かったのです。
それだけに私は、決してオナニーをするのが異常な事ではないのだと、ショウ君
に理解させるべく努めました。
「ショウ君、大人の男は誰だってそういう事をするの。それが自然な事なんだか
ら、そんなに気にする事じゃないのよ」
「ホントに?」
それでもまだショウ君は、半信半疑といった様子でした。
「ホントよ。ショウ君は少しそういう事を覚えたのが早かっただけ。オナニーって
言ってね、男の子は成長すると誰だってそういう事をするの。ショウ君がそれをす
るって事は、子供から大人に成長してるっていう証拠なのよ」
大人への成長という言葉は、小学生のショウ君にとって関心を呼ぶものだった様
です。それまですっかり悩んでしまっていたショウ君も、ようやく安心し始めた様
子になっていきました。
「それにね、私だってそういう事をするんだから」
あえて私がそう告白すると、ショウ君はとても驚きました。
事実、私はこれまで何度となくショウ君への淫らな想いを抱きながら、オナニー
に耽っていました。あの日以来、それはいっそう増すばかりだったのです。
その時、私の中でピンと閃くものがありました。
「嘘だと思ってる?じゃあショウ君がそういうのをするところを見せてくれたら、
私もショウ君に見せてあげる」
私はそんな交換条件を、ショウ君に提示しました。一見して爽やかで無垢なショ
ウ君からはとても想像出来ないだけに、そんな子があられもない姿でオナニーをし
ているのかと考えると、それを見てみたいという好奇心が急速に膨れ上がってしま
ったからです。
しかしショウ君にしてみても、私のそんな淫らな行為を見られるというのは魅力
的だった様です。しばらくは渋る態度をしていたショウ君も、私の積極的な求めに
対し、ついに了承してくれました。
そしてショウ君は一度ソファーから立ち上がると、私の見ている横で、穿いてい
たズボンを脱いできました。
ズボンを下着ごと引き下ろしたと同時に、それまで布地に押さえ付けられていた
反動とばかり、ショウ君の勃起したペニスが飛び出してくる様に勢いよくピンと反
り返って、その姿を露わにしてきました。
私にとって二度目の光景です。しかしショウ君のペニスを見た瞬間、私はハッと
息を呑みました。前回、子供らしく包皮が全体を覆っていたショウ君のペニスは、
今や亀頭がすっかり剥き出しの状態になったものへと姿を変えていたのです。
(昔、美形の男性は包茎が多いという噂を聞いた事がありましたが、その懐疑は一
気に消え去りました)ショウ君なりに様々な葛藤を抱いていたのでしょうが、それ
はまさしく何度となくペニスを弄り続けていた結果を物語るものでした。
「そんなにジロジロ見ないでよ・・・」
私からの視線に、ショウ君は堪らないとばかりに言ってきました。
しかしそんなショウ君の姿が、私には滑稽に見えてなりませんでした。恥ずかし
そうに縮こまっているショウ君でしたが、その見られて堪らない肝心の部分は、ま
るでその存在を誇示せんばかりに元気よくそそり立っているのです。何ともちぐは
ぐな光景でした。
「さ、私に見せて」
私はそんなショウ君を、次のステップへ促しました。
私の求めに応じ、ショウ君は再びソファーへと座ると、露わとなったペニスを自
らの手で掴み、目の前で扱き始めました。
最初こそ、私に見られながらそんな行為をするとあって、ショウ君は恥ずかしさ
を堪えて無理矢理ペニスを擦っているだけといった感じでした。それでも時間が経
過するにつれ、しだいにショウ君は顔を紅潮させて息を荒げ、興奮が昂ぶっていく
のが分かりました。そして私が横にいる状況で、すっかりショウ君はオナニーに没
頭していったのです。
その光景に、私はしばらく魅入ってました。しかし当然ながら、私はそんなショ
ウ君の姿をただ見ているだけで満足出来る訳がありませんでした。しだいに私自身
も、股間が熱く疼いていく感覚が急速に高まっていったのです。
欲情していく私に躊躇いはありませんでした。無我夢中でペニスを扱き立ててい
るショウ君の横で、私もまた下着を下し、スカートをたくし上げたのでした。
(続く)
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