姉のマンションに戻りゲスト駐車場に車を入れて姉に着いた旨のLINEを入れ、車から新しい洗濯物を出し始めた。姉は間もなくして部屋番号が書かれた駐車証を手にして降りてきた。姉は駐車証をダッシュボードに外から見えるように置き寒いと言いながら荷台に回ってきたが、その時は台車に積み終わっていた。姉は寒いを連発していた。当たり前だった、長袖ながらも薄地で膝丈のワンピース姿だからだ。ありがとうと言ってくれていたが、普段はズボン姿なのに今日はスカート姿とは手伝う気は無いのだろう、先ほどのLINEでは一緒に店までついてくるつもりだったと書いていたが、結局は僕一人で力仕事をさせられただけだろうと台車を押しつつ思っていた。
玄関先でダンボールを開梱し洗濯機を脱衣所の洗濯機置き場に運ぼうとしたが、家族4人用サイズのものは一人で運ぶには重すぎた。仕方なく姉に反対側を持ってもらい置き場に設置し、ホースなどを繋いでいる間に姉はダンボールを畳み、紐でまとめ、マンション1階のゴミ捨て場へ運んで行った。戻ってきた時に僕も設置が終わった。
「ともくんどうもありがとう。早速回してみるわ。」
と言って洗濯物と洗剤を入れ、スイッチを入れた。
「それじゃあ僕は帰るよ」
と言ったら洗濯が無事に終わるまで待ってくれ。お昼を食べていってくれとのことだった。
ここまで姉とはまともに顔を合わせていない。僕はずっと目をそらしていた。まだ11時を過ぎたところだった。早く帰りたかったが姉は台所に立ち「うどんでいいでしょ」と言いながら作り始めたので僕はテーブルに着き、スカート姿で台所に立つ姉を後ろから眺めていた。ますます罪悪感が募ってきた。姉は「出来たわよ」と言ってテーブルにうどんを持ってきた向い合せで食べ始めたが気まずく会話が無かった。食べ終わったころに洗濯が終わったブザーが鳴り、姉は洗濯物を干しに行った。
干し終わり戻ってきた姉はコーヒーを淹れるから待てと言いテーブルから丼を下げて洗い、コーヒーメーカーを設定した。
コーヒーが湧くまで姉はテーブルに戻り僕の前に座った。初めて目が合った。
「お姉ちゃん…」「ゴメンね」
僕と姉は同時に口を開いた。先ずは僕から
「お姉ちゃん、僕が欲望を抑えきれなくなりお姉ちゃんの気持ちも考えなかった行動をしてしまい申し訳なかった」
と謝った。姉は
「私の方こそゴメンね。あの状況下では私も仕方なかったことは私も子供じゃないから理解できる。それどころか久しぶりにかわいい、綺麗と言ってもらえて頭ではいけないことと思いつつ自ら受け入れてしまい、あんなにも(潮を吹いたことだろう)反応してしまったことは事実なのに、翌日になって自己嫌悪におちいってともくんを不快にさせてしまった」
とのことだった。姉は夫を初めて裏切ったこともそうだが、僕が思春期だった頃に姉に思いを寄せていたことは思春期男子の身近に思いを寄せる反応と理解していたが、今はおばさんになって魅力はないと思っていたのにかわいい、綺麗を言ってもらったことに「いい歳こいて」浮かれたことも嫌悪感を感じたとのことだった。
「そんなことないよ。お姉ちゃんは同年代の従兄弟の中でも一番若々しくてかわいかったじゃない。弟の僕が贔屓目に見ても絶対に姉ちゃんがかわいかった」僕は真剣な眼差しで答えた。
姉は台所に立ちコーヒーをカップに注ぎに行った。僕はあの時の感情がよみがえり台所に立つ姉を後ろから抱き締めた。
「あぁともくん、コーヒーが溢れるわ。ちょっと待って」
「なみ、本当は名前で呼びたいよ。今でも一人でするときはなみって口に出しているんだ」
姉の顔を振り向かし軽いキスをした。
「あぁ嬉しいわ。最近は名前で呼ばれないから自分のアイデンティティを忘れていたわ。そして私も改めてともくんを呼び捨てにしていちゃいけないと分かったの」
そうか、LINEでも話しているときも君付けで呼ばれていたけれどそういうことだったのか。さらに姉は
「ともくんが、私のスカート姿をかわいいとかわいいと言ってくれたから今日はスカートにしたのよ。どうかしら?」
そうか、姉は薄着のまま外へ出迎えに来てくれたけれど姉なりに頑張ってくれたんだ。
「やっぱりミニスカートの方が良いのかしら?でも50に近いおばさんがミニスカートを履けないわ」
「そんなことないよ。ふくらはぎが見えるだけで綺麗な脚が分かるし似合っているからすごくかわいいよ」と言ってスカートの裾から右手を入れた。姉の脚が直接手に触れた。ストッキングを履いていなかったのだ。改めて姉の身体を自分の方に向けさせ熱いキスをした。
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