胃が痛くて眠れそうもなかったし、カナは電話が終わったばかりで寝てないハズだったから、カナの部屋のドアをノックしたんだ。
返事がなかったので声をかけてみた。
「カナ………起きてるか?」って。
ようやく「うん」と返事があって、話しがしたいと伝え、入っちゃダメかと言ってみた。
少し待てと言われ、数分待たされたあと「いーよ」という小さな声。
ドアを開けて入るとカナは勉強机のイスに座っていた。
パジャマのはずだったのに、シッカリと白のカラージーンズを履いていた。
思い出した。
ルリがパパに犯された時、ルリはパジャマだったそうで、カナはその話をきっと聞いていたんだろうな。
僅かにでも俺にやられそうになった時に備えていたんだろうと思い、胸が、胃が痛んだよ。
横向きになって座り、俺を見ずに短く言った。
「なに?」と。
「パパな、カナに謝りたくてきたんだ」そう切り出すとカナが椅子を回し、完全に背中を向けた。
「パパがしたこと、怒ってるんだよな」には答えてくれない。
「カナ、パパは」と言った言葉に被せるように
「怒ってなんかない、」と言う。
「え?」と聞き返すと
「怒ってないけど、パパが怖くて、こわくて気持ち悪い」と言ったんだ。
暫く言葉が出なかった。
「パパさ、パパへんなトコ、おっきくするじゃん」と言う。
「うん…それはな」言いかける俺の言葉を遮って、カナは一気に言ったんだ。
男のペニスが大きく硬くなることの意味を知ってること、精子が溜まるとセックスをしたくなること、できないときは自分で擦って出すこと、全部知っているんだと、
「パパはカナにセックスしたいんでしょ?、カナ、パパが怖いの、こわくてキモチワルイの」と。
立ちすくんで動けなかった。
言葉も出なくてさ。
背中を丸めて俯いたカナが泣き始めたのが分かる。
「カナ」俺が何とかそう声に出すと急に振り返り声を荒げたカナ
「なに?ちがうの?カナにパパ、ルリのパパみたいにセックスしたいんでしよっ!」涙が目から溢れていた。
その後はまたあとで書くけど、少し違う展開になった。
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