ルームライトを消し、テーブルにあるリモコンでテレビを点けた。
わずかな時間だけれど、母が我に返るには充分な時間だ。
息子と一線を超える直前で思い直し、ベッドから体を起こし、慌てて乱れた髪と服を直していたら・・・。
テレビの明かりだけが頼りの部屋で不安な気持ちで振り返ると
ベッドに横たわった母がいて、。僕と同じ気持ちで、淫靡な時間の再開を待っているようだった。
飛び掛かるように覆いかぶさると再び母の唇を貪り、口内の隅々まで舌を這わせる僕を
なだめる様に、ねっとりと舌を絡ませる母のキスは大人で、僕のそれは如何にも幼稚だった。
それでも、僕の肩に手を置き、自らの口を気が済むまで堪能させてくれる。
すっかり珈琲とアルコールの味は消え、入れ替わるように母の唾液が濃厚さを増した。
それは甘く、男を奮い立たせる卑猥な味だった。
そして、息子である僕をも一層興奮させ、ペニスがビクンビクンと動いた。
飽きるほど母の口を堪能し、耳やうなじに顔を移動させると
サロンのシャンプーとボディクリームのいい香りに包まれた。
僕の吐息が耳に当たりくすぐったいのか、首をすくめて小さく笑う母が
まるで恋人のようで、母と息子であるという現実を忘れさせた。
それでも、恐る恐るブラウス越しに乳房に触れてみた。
手のひらに収まるほどの胸は、ブラジャーのゴワっとした感触はあれども、指が沈むような、
ふっくらとした柔らかさがあり、震える指でブラウスのボタンを外す。
上半身をブラジャーだけにされると置き場に困ったように、胸の辺りに手を置いた。
そんな母を見下ろしていた僕も急いでシャツを脱ぎ、強く抱きしめると
その肌は温かく、しっとりと吸い付くようであった。
唯一灯っているテレビの明かりがゆらゆらと、母の体を照らしていた。
※元投稿はこちら >>