僕は、死んだ様に横たわっている母を残して、部屋へ戻った。
部屋に戻った僕は、ほんの少し前の征服者しての歓喜が、急速に遠のいていくのを感じていた。
それは、やむにやまれずオナニーをした後に襲い掛かる罪悪感の数十倍、数百倍もあった。
『ああ、飛んでもない事をしてしまった・・・・・・・・』という思いは、母の寝室から聞こえてくる母の忍んでも忍びきれない嗚咽の声で、更に強いものとなっていた。
頭から布団を被ったが、母の忍びなく声は僕の耳に地鳴りの様に響いた。
僕があんな気さえ起さなければ・・・・・・あんな脅迫まがいことを言われなければ・・・・・。
結局、何もかも僕が悪いのだ。
僕は、ようやく母の泣き声がしなくなった明け方になって、こっそり家を出た。
あてもなく私鉄電車に乗って終点まで行ったが、駅前のパチンコ屋で無駄金を使い、他にすることもなく、僕は、結局、自分の行くところは我が家しかないことを痛いほど知っただけだった。
母に対し、とんでもないことをしてしまったという悔恨と同じくらい、母の肌が切なく恋しく、僕の足は我が家へと向かった。
家が近づくにつれ、母にどう接していいかわからないことが、僕をまるで空き巣に入るこそ泥様な気分にしていた。
こっそり合鍵で玄関ドアを開けると、家の中は、リビングに灯りがついているだけでシーンとしていた。
足音を殺してリビングを覗いたが、母の姿はなかった。
僅かな音にも怯えながら、母の寝室に近づくと、ドアが開けっぱなしになっていた。
ひょっとすると、母の寝姿が見られるかと淡い期待を抱いて覗いたが、そこにも母はいなかった。
ただ、どこかへ出かけて、帰って来た形跡があった。
黒のガーターストッキングとガーターベルトがベッドの足元に置かれ、サイドボードには、母のお気に入りのネックレスとピアスが光っていた。
風呂に入っている様子もないし、どうしたのかと思いながら、自分の部屋のドアを開けて、僕はびっくりした。
母が好んで着るナイティをつけて、ベッドで軽い寝息をたてていたのだ。
LED照明に照らされた顔には、涙が乾いたような跡があった。
毛布で体を覆っているが、鮮やかに身体のカーブが浮き出ていて、その艶めかしさといったらない。
静かにベッドサイドに座り、母の寝入っている姿を見ていた。
息を吸い、吐くたびに、胸が小さい波のように揺れる。
僕は、無邪気に乳房に飛びついていた幼い日のことを懐かしく思い出していた。
しかし、その時の感触をはっきりと思いだすことができなかった。
そのことで、苛立ち、「お母さん」と小さく呼んでしまっていた。
「あっ!・・・・・・」
母が、その声で目覚めた。
「帰っての?」
母は、少し裏返ったような声で言った。
起き上がろうとする母を上からそっと押さえる。
「お母さん・・・おっぱい見せて・・・・」
それを聞いた途端、母は僕の頬に手を添えた。
「おばかさんね」
そう言い、母は微笑んだ。
そして、僕の手を引き寄せ、そっと胸元に置く。
手を遠慮がちナイティの上から乳房を弄る気配で、行ったり来たりさせていた。
「ね、お風呂入ろうよ、洗ってあげるから」
僕は、母の言葉に真意を探る様に母を見つめた。
「あなた、汗の匂いがするんだもん・・・・・」
母は屈託なく見つめ返してくる。
小さく頷き僕は、母の手を引き浴室へ行った。
『お母さんはいったい何を考えているんだろう・・・・・・』
僕は先にバスタブに浸かり、脱衣場でナイティを脱いでいる母のシルエットを擦りガラス越しに見ながら考えていた。
母が浴室に入って来た時、僕は、母の反応を確かめる意味もあって、思い切って眼を据えて見つめた。
臆することなく白い肌に突き刺さる様に向けられた息子の眼差しを意識してか、はにかんだような母の笑顔を、改めて美しいと思った。
「お母さんも入れて」
明るく振る舞って僕の横に身体を滑り込ませてきた。
大量の湯が流れ出ていく。
それほど広くない浴槽の中で、二人の膝や太腿が密着していた。
「ああ、いいお湯・・・・」
母は、今の事態は何でもないと言う感じだった。
張りのある乳房が、湯の中で揺れる様に見えるのを、隠しもせず、タオルを蛇口にのせると、僕の首筋あたりに手で湯を掛けて来た。
「あなた、立派になったのね・・・」
それは、僕の身体そのものを言ったのか、下腹部に立つ塊を言ったのか、わからなかった。
僕は、その言葉をきっかけに、母の乳房をむんずといった感じで掴んでいた。
「痛い・・・悪い子ね」
何もかも許す気になっているのか母は、はにかんだ様な笑みで言った。
乳首は、すっかり尖り、次の行為を期待するかのように膨らんでいる。
僕の手が、ユルユルと動いている。それは、ぎこちないテクニックだが、母は、かえって身を任せていることが出来る様だった。
これが、母を巧みに翻弄するようならば、母は、いたたまれない気分になっていたに違いないと思う。
僕は片手を乳房から離し、下へ滑らせた。
母は座ったような姿勢でいるので、自然と両腿を閉じている。
「お母さん!・・・」
その後の言葉を言わずとも母には判ったようだ。
母は、心もち両方の膝頭を開いた。
すかさず、僕は手を差し込む。
亀裂をなぞりながら、スーッと切れ込ませた指を熱い沼地へとたどり着かせる。
母の腰が少し浮いた感じがした。
僕の中指が繊毛をかき分け、割れ目の奥へ滑って行く時、指の腹がクリトリスを撫でる様に刺激する。
それを何度も繰り返す。
そうすると、母の両腿の開く角度がひろがっていく。
容易に秘肉の奥に指を出し入れできるようになったので、僕は、熱い坩堝の中に更にもう一本指を侵入させようとした。
手探りするように、人差し指で肉唇を右に左にねぶる。
「あっ!・・・・・・」
母がいたたまれないような声を上げると同時に、僕のそそり立つものを握りしめて来た。
5本の指の輪に入りきらないカリの部分が、異様に張り出しているが、そこを指の輪で刺激される。
「ああ・・・・・・・」
僕は、思わずうわずった声を出していた。
そして、さらに母の手中のものに力がみなぎる。
むくむくと下腹を打ち、握っている母の手から弾け飛んでしまいそうな勢いだ。
雄大になり、硬さも、太さも、長さもめいっぱいに増大していた。
母の谷間も完全に火のように燃えたぎっていた。
母は、あられもなく両脚を開き、僕の指の侵入を助けて、自らも腰をもぞもぞさせた。
「お母さん・・・気持ちイイの?」
僕の問いかけに、母は握っている指に力をこめ、肉茎をくるんだ包皮をグイッと根元までしごいた。
「あっ・・・そんなことしたら・・・僕・・・出ちゃう・・・・」
「出していいのよ・・(僕の名前)出して・・・・・」
母は、しっかりと指先で握り、ユルユルと前後にしごく。
まるで慈母観音のように優しかった。
「あっ、ぼ、僕・・・・・・」
僕の男性自身に力がこもったかと思うと、その先端から、一挙に白い樹液が飛び出した。
そこから出された滴は、湯を白く染め、強烈な匂いで浴室に拡散して母を包み込んだ。
僕は全精力を使い果たしたように浴槽に寄り掛かった。
母は、そんな僕の、まだピクピクと未練たらしく息づいている半分硬度を失った塊に湯をかけ、軽く握りしめて、しごきながら粘液を絞り取ると、舌先で綺麗に舐めてくれた。
僕はおむつを取り替えられる赤ん坊のようにおとなしくしていた。
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