そうなるといよいよ俺は親父と同じ血が流れていることの証明……
言えないが妹も親父の濃い血が流れているんだろうと思う。どこかで何かが切れたとき「妹の匂い」さんの言葉通りになるかも知れない。もっともその時まだ親父が監獄に入っていなければの話だが。
ここでは危なくて詳しくは書けないがレナの他にも心に障害を持った子どもに親父は怪しい事をしているらしい。きっと遠くない将来いつか発覚するだろう。
小児性愛の精神疾患は根深くどんなに高齢になっても衰えないという特徴を持つ。社会的には大変に危険な精神疾患なのだ。他の精神障害と違い健常者とその部分以外には全く区別がつかないということが闇を深くしている。むしろ性欲が生殖器や精液の生産の衰えに連れて幼女への性的欲求が高まる傾向があるのだ。だから高齢者だからと安心していると危険なのだ。
犯罪者が高齢になると人生経験の豊富から手口も狡猾で巧妙になりなかなか発覚しないという特徴もある。
特に親父のような先生と呼ばれるような「聖職」についている者には疑いの目が向けにくいだろう。そこを突いて悪事を重ねている。
妹の想いとは裏腹にレナの母親からはラインがくる。
レナが俺に会いたいと言っているので都合のいいときに連れていきたいとある。
これは……ただの嘘じゃない「罠」の匂いがする。
俺が迎えに行かないとバスで来るしかないがこれは危険な匂いがプンプンだ。
第一あのレナはそんな事を母親に伝えられる状態じゃない。
「レナちゃんかわいいから俺も会いたいけど親父がおかしな勘繰りをするとヤバいでしょ」と返すと
「私みたいなオバサンなんかに変なことなんてしないでしょ?」と送ってきた。これは強い肯定の否定だ。あり得ないけど有るだろうと言っているのだ。
妹に聞かせたらブチ切れるに違いない。
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