妹の了解は限りなく100%に近い確率で無理かと思う。
レナは完全な親父の洗脳に支配されている。まるで危険思想の宗教に心酔する信者のように教祖である親父の言葉は絶対であり心身ともに逆らうことは一切できないだろう。少し前までは妹もレナと同じ状態だった。違ったのは俺が同居を始めたことから親父が例のクスリを妹に飲ませなくなったこと。いまレナが飲ませられている薬だ。あの小さな白い錠剤がレナの心から自我を奪っている。しかし、その薬はレナのような患者には一般的に処方されている合法的なものだ。ただレナの状態に見合った強さとは思えない。服用する量にも疑問がある。だから妹はレナが目の前で飲もうとするとそれを取り上げるのだ。だが親父はその道のエキスパートでレナが薬を飲んでいない事に気付くのだと言う。妹がレナから時折薬を取り上げている事を親父はレナを問い詰めて知っているようだと妹は言うのだ。それでも親父は妹を責めることはしない。いや、出来ないのだろう。妹はさんざんそれを飲まされてどんな事になったかを身をもって知っている。親父も妹にそこは突っ込みを入れづらいのだろう。
それでも長い年月、まさかと思うような幼児期から親父のイタズラと洗脳を受け続けた妹は未だに親父の誘いを拒めない体になっていて心身ともに解放されてはいない。今は脳の浅い部分では自我が覚醒してはいるが奥深く蔓延った悪性の腫瘍のように妹自身の心と体は支配されコントロールされている。
土曜日、親父は妹を家から連れ出すつもりだろう。そして俺にレナを連れ出させアパートに二人っきりにさせるつもりだ。当然レナには俺を狂わせる様々な指示をするはずだ。妹に俺を誘惑させたあの時のように。
これは……と、考える。
親父が俺のアパートの家賃を援助してまで支援をしてくれるのはもしかすると色々とこういう風なメリットを想定してのことか?、と。
そう考えれば俺は釈迦の手の平で弄ばれる孫悟空か。
いや、それはお釈迦様に対する冒涜だ。あの魔界の魔王と釈迦を一緒に例えてはいけないが俺は次第に親父の術中に嵌め込まれ始めているような恐さを感じている。
そう、おそらく俺は土曜の夜、レナと二人で過ごす。
俺が言わなくてもその夜に親父は俺とレナがアパートでヤってることを妹にバラすだろう。それを聞いた妹の反応を楽しみながら後ろから妹のアナルを犯すに違いない。
親父が昨日の電話でレナにはアナルを使えと言った。
あの小さな肛門には拷問に近い痛みでは無いのか。
そんな事を考えながらペニスの勃起を感じていた昨夜、俺は一人ベッドの中で悶々としていた。
このままでは絶対にヤバいと思いながらも…………
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