滅多にかかってこない親父からの電話があった。
「せっかく俺がお膳立てしてやったのにレナを振ったらしいな」と。
返す言葉を失っていると更にとんでもない事を言い始めた。
「あれはガキだと思ってるだろうがアッチの技はナカナカだぞ」と言う。
「あのさ、おやじ……」俺が言いかけると被せるように
「お前、もうすぐ誕生日だろ?」と言う。
「ああ、15の日曜だよ」気勢を削がれた。
「プレゼント、何がいい」誕生日プレゼントなんてもう10年も貰ったことがない。
「レナはどうだ、まあ貸し出すだけだけどな」そう言って笑った。
「何バカなことをいってんだよ」少しムクレて答える。
「とか言ってよ、レナにシコられておにーちゃんバキバキ固くしてたってレナが言ってたぞ」
「それは……」口ごもってしまった俺に追い討ちをかけてきた。
「貸してやるけどな、ケツの穴だけにしろ、あれはまだあと2年位オマンコはまずいからな」そして畳み掛けるように「土曜の夜に連れていけ、レナにもいっとく」
「待てよ、俺は……」
「ハッピーな夜だからな、楽しめよ」
笑いながら一方的に切ってしまった。
妹はどうするんだ。たぶん妹は親父が隔離するつもりだろう。あの母親は? まさか妹と3Pとか、
俺はなぜ拒否しなかったんだろう。心のどこかにレナとヤりたい気持ちがあるのかも知れない。
そこを親父に見透かされている。もしもこの話に乗ったら俺は親父と同じ奈落の底で暮らす畜生となる。
でも…………おれは。
※元投稿はこちら >>