部屋にルナと戻ると妹はベッドのよ上で背を向けて寝ていた。
「さっきのことはお姉ちゃんには言わないで」寝かせたルナの耳に囁くと頷く。「お兄ちゃんも言わないから……ね?」と。
翌朝妹に問いただしたところ覗いたのを認めた。ルナがベッドから抜け出したのに気づいて俺の部屋に入って行ったので閉まったドアの外にしばらく立って聞き耳をたてていたと言う。ルナの喘ぎ声が微かに聞こえ始めたのでついドアを開けて覗いてしまったようだ。
俺の顔のすぐ前でルナが腕をプルプルと震わせてオナっているのも見ていた。そして俺の物を掴んで扱き始めるのもだ。俺がそのあとどうするのかを見届けるつもりだったと言う。
俺が起き上がってルナを諭して立ち上がったのを見て慌ててベッドに戻り眠っているふりをした。
まあ、信じるとしよう。
親父の目論見とすれば俺がルナの誘いにのってルナの性器を舐めたりするのを期待したのかもそれない。だとすればその証拠を妹に盗み撮りさせる必要があるわけで妹が共犯ではないとは言い切れない。
ルナは確かに親父のセックスドールだがそういう意味ならルナの何倍もの年月をかけて親父の調教を受けた妹は正に親父のセックスマシーンなのだから。
よくあの強烈なルナの誘惑に打ち勝ったと自分を誉めてやりたい。
が、しかしだ。あのクソ親父、この年端もいかない子供に男は女のオナニーとテコキ、あのまま続けていれば絶対にルナは口を使ってきたとおもうが男はみんなそれらを期待し受けると狂善するものだと教え込むとは鬼畜にも程がある。
ルナにしてみればお兄ちゃんへの感謝や親愛の表現だったのかも知れない。
ミイラ取りがミイラになる、と言う言葉があるがよほど心してかからないと俺も親父と同じ人種に成り下がる可能性がある。
やはり親父の再婚は阻止するのが妥当なのだろう。
だけど、それは俺の単なる「逃避」でしかない。妹もルナも救えないまでも抱き締めてあげたい。
※元投稿はこちら >>