予想通りとは言っても心のどこかで妹は関与していない……していてほしくないって気持ちがあった。
でも古くさい引き戸を開けて出てきたのは親父と妹だった。親父はすぐに車に乗り込んだが妹は玄関で子供らと話しているのか半開きの引き戸の向こうからなかなか出てこなかった。
そっと引き戸を閉めると親父の車のドアを開けて乗ったのは紛れもない俺の妹だ。暗いので表情まではわからない。
ヘッドライトに照らされて俺はリクライニングいっぱいに寝そべってやり過ごした。色々な思いが交錯する。
だけど、今は兎に角癒されたい。
アパートに帰ってレナを抱きたい。抱き締めたい。朝まで眠らないレナの髪を一晩中なでていたい。
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