不思議なことがおきている。いやおきた、が正しいのか。
取りあえずレナと食事に出掛けた。
何がいいかとレナに聞くと「おすし」と言う。
最近は会話ができるようにまでなってくれて嬉しい。
いつもの回転寿司でサーモンをたくさん食べた。
たくさんと言ってもレナはかなりの少食なので四皿で終了だったが。
俺の部屋に入ると持参してきたバッグから下着やパジャマ、タオル、ブラシ、洗面道具などなどドラえもんのポケットのようにたくさんのお泊まりグッズを次々と取り出して広げた。
ベッドの上でスマホゲームに夢中の時は何を言ってもまるで聞こえないかのように無視をされる。
やっと疲れたのかスマホを置いたのでお風呂に入るように言うと無言で下着やパジャマなどを抱えて部屋を出ていこうとする。
すると立ち止まって俺を振り返るのだ。
「お兄ちゃんもいっしょに?」と聞くと頷いた。
慌てて俺も支度をして服を脱ぐとレナの後に続いて風呂に入った。
あらかじめお湯はいれてあったので風邪をひかせてもまずいと思いレナをバスタブに浸けさせた。
何度みてもレナの体は美しい。
「レナ、ちょっと立ってくれる?」と声をかけると立ち上がってくれた。
「くるっと一回転して見せてよ」無茶を言ったが無言、無表情のまま湯船の中で立ったままぐるっと回ってくれたのだ。
その体はまるで天使そのものだった。
「レナの体は本当に美しいなあ、見ているだけで幸せになるよ」そう誉めるとわずかだか微笑んでくれたのだ。
自分の体を洗い終わると次にレナの体を隅々まで優しく丁寧に洗った。
何故かエッチをしようという気にはならずレナを洗い終わるとお湯にもう一度浸からせてからお風呂を二人で出たのだった。
さて、不思議なことはそのあと直ぐに起きた。
レナは夜中、ほとんど眠らない。
導入剤を飲ませなければ朝まで目を開いたまま起きているだろう。それなのに……
時間はたっぷりとあるのでベッドの上でレナの体を抱き締めた。抱きながらあれこれと独り言のように話しかけていた。
レナは妹のシャンプーを使っているので俺の胸に顔を埋めているとまるで妹を抱き締めているような錯覚に陥る。
抱き締めたまま一方的に話しかけていると……寝息をたてはじめたのだ。
寝顔まで美しい子だとホッコリしながら眺めていたが大変な事を思い出した。
レナは眠ると必ずお漏らしをするのだ。
そおっと抱き締めていたレナの体から手を離すとレナのバッグからオムツを取り出した。
パジャマのズボンとパンツを引き下げると足首かり外し下半身を露出させた。苦労の末に片足ずつオムツを履かせ終わると安心してレナの横に寝ると上掛けを二人で被った。
眠るレナの体をまた抱き締めた。
小さくスー……スーと寝息をたてるレナを抱き締めながらいつしか俺も眠りに落ちていた。
俺が目覚めてみるとレナはまだ起きていないのだった。安心し伐ったような寝顔で深い眠りに落ちたままだ。
このまま朝まで何もせずに寝かせておいてやるつもりでいる。
※元投稿はこちら >>