「お兄ちゃんにシーちゃん(俺がプレゼントした柴犬のぬいぐるみ)のグッズを見せてあげれば?」
妹がレナに言うとシーちゃんをダッコしたレナが立ち上がって俺の手を握ると意外な強さで引く。
2階へ上がると以前は俺の部屋だった東側の奥の部屋にはいる。
そこはもう完全に女の子の部屋になっていた。ほとんどが妹の手によるものらしいがそのなかに俺がクリスマスプレゼントにしたシーちゃん用の暖かそうな丸いマットが置いてあった。
これは実際のペット用のマットで柴犬の成犬が丸まってすっぽりと収まるサイズの丸く深いものだ。中には暖かそうな毛足の長いタオルが更に敷いてある。
レナがシーちゃんを大事そうにそのなかに置いて何かを話しかける。
白い5段タンスの小さな引き出しの1つが半分だけ開いていたのでその中を何気に見ているとレナがその引き出しを急いで押して閉じると俺とタンスの間に立って遮った。
「あ、ごめんね、何が入ってるのかなって思って」
意味不明な言い訳をしてしまったが中身はもう見えてしまっている。オムツと生理ナプキンと尿漏れパットだった。
気まずそうにタンスに寄りかかりながら上目で俺を見る。
「ごめんなさい、もう見ないから大丈夫だよ、ごめん」何度も謝るとレナがシーちゃんを抱き上げてまた何かをぶつぶつと話しかけた。
するとベッドに抱いたまま横になると光の早さで眠りに入ってしまった。
ずっとその寝顔を見ている。
今夜の俺の超絶可愛いパートナーの寝顔だ。
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