親父のあの絶対の自信とやらが何の根拠からくるものなのかは分からないが確かにレナは俺にも妹にも親父とのことは一度も話したことがない。
そもそも今までは会話というものがレナとは成立しなかったのだ。
ただ最近は少しずつだが人の言葉に耳を傾けるようになってきたし喜怒哀楽が表情に表すようになっているのは確かだ。だが心配なのはレナの回復によって事の発覚を恐れた親父がまた何らかの手段でレナの心を闇に落とそうとする可能性だ。
レナの独り言が親父と話しているのだというのはどういう意味なんだろうか。親父の言うニュアンスからするとレナの脳内には何らかのスイッチが植え付けられていて親父のしている淫行に誰かが触れようとするとレナの精神が錯乱するようにセットされている……そんなイメージに聞こえるのだが、実際にそんなことが可能なのだろうか。
しかし経験上それは親父のレナに対すして行っている猥褻行為を否定し敵対視する者に限られているように思う。つまり親父と同じような行為を肯定しレナを性の奴隷にしようとする者にそのスイッチは働かない、同類だからだ。
もしも学校の中にレナを性処理の対象にしようとする者がいたらそいつには直ぐにわかってしまうに違いない。ただしその場合には他言しない。その代わりにレナを好き放題に…………という可能性もあるが。
日増しにレナは美しくなっていく。最近は初めての見たときには全くなかった胸も薄いシャツを着るとポチッと尖ったように突き出した乳房を見せている。確実に少しずつだが大人になってきているのだ。
心無いやつならレナを犯そうとするかも知れない。
レナを守ってやりたい。少なくとも性行為を自然に受け入れられる年齢まで、その体が出来上がるまで待っていてやりたい。そこは妹と俺の想いは同じなのだ。
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