妹との約束の七時に間に合いそうもなくなっていた。
ラインを入れると妹もまだ家に着かないという。
「駅にしない?」と書いてきたので了解し駅へ向かった。
駅前のロータリーに立ち竦む妹を見つけると向こうも気づいて手を振る。
車を降りてセカンドのドアを開けてやると笑顔を見せた。
「なんだかセレブの気分だなぁ、開けてもらうなんて初めて」と言うのでセレブなら後ろにすればよかったと俺も笑いながら車を発進させた。
「レナと新ママは何時ごろに帰ったの?」いきなりだ。
「あー、4時?」正直に答えた。
いつものようにシートに両足をのせて膝を抱える。
「パンツ、見えてんぞ」俺が冷やかすと小首を傾げて流し目をくれながら「見せてんだよ、ドキドキだろ?」と悪びれない。
「あのオンナとなんかいヤったの」相変わらずストレートに聞いてくる。
「ん、……2回」一回はレナの口にだがそこは伏せておいた。
「そんなんでこれから彼女とヤれるのか?」冷やかされた。
「まかせろ、俺の彼女はテクニシャンだからな、何とかしてくれるはずだ」
「あはは、そりゃあ彼女はタイヘンだぁ」
アパートに到着すると妹を下ろし先に部屋に入っているように言うと俺は駐車場に車を停めにいった。
部屋に入ると妹がベッドにうつ伏せになっていた。
俺が部屋に入っていくとベッドから降りて抱きついてきた。
「お帰りなさい」まるで妻のような事を言うので俺も妹の腰を抱き寄せて「ただいま」と答えた。
クスクスと笑う妹に唇を重ねた。
そのままベッドに押し倒した。
「するの?……いつからそんなタフになった?」俺の胸を押し上げながら妹が茶化す。
「いやか?」額の髪を撫で上げた。
「バカ兄貴、やなら来ねえって」
「たしかに……」
「たつ?」
「んー、……ビミョーかな」
「たたせようか?」
「いいねえ、楽しみだ」
「テクニシャンな妹にまかせなさい」
始まった。
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