妹は朝まで俺が一度も妹の体に手を出さないことを 追求しなかった。
明らかにその理由に気付いていながら一言も新ママとレナとの事には触れなかった。……が、こう言った。
「そんなに使ってみたかった?」
例の電気のオモチャを拒否して俺に使いたければあの女(新ママ)に使えと毒づいた事を言っているのだ。
そのはらいせに、妹への当て付けに新ママと遊んだのでは、と勘繰っていた。
「いや、お前が嫌だと言うならいいよ、ごめん」
謝る俺に背中を向けベッドの上掛けの中に潜ったまま「だって、……こわいんだもん」独り言のように呟く。
「ん、もう言わないから忘れくれ」
言われてみれば冬のパチパチ言う静電気でも異常に騒ぐ妹だ、無理もない。昨日はレナでさえマン汁溢れさせて楽しんでいたと言うのに残念ではあったが仕方がない。
急に無言の俺を振り返ると上掛けで顔を隠し目だけを見せて
「ね、お小遣いくれる?」と言う。昨日も結構カネを使ってしまったとかで最近は金欠らしかった。
「ん、いいよ、いくらほしい」上掛けを意地悪く引き下げて顔を出させるとケラケラ笑ってまた被ってしまった。
「五万くらいなら今もってるけど?」また上掛けを剥ぐ。
「一回チューで一万」と言う。
「たっけ!」
「たかい?こんなカワイーいもーとにチューでき……」とふざけた事を言うその口に最後まで聞かず唇を重ねた。
舌を絡めると俺の首に腕を回してきた。
一分くらいか、一旦口を離すと「それだけ?」と悪戯っぽく下から上目で不満を言う。
「おっぱいなら片方一万だす」とふざけると「やった!」そう言って上掛けを自分で剥ぐとパジャマを捲し上げ小さな乳房を出した。
口を寄せると上掛けの中に潜っていたせいで熱く感じた。片側のチチを吸い乳首の回りを舐めまわすと俺の頭に手を当てる。
ヤッパリ最近はまた少し膨らみが大きくなっていた。
「おまえ、チチが膨らんできてねえか?」口を離して呟くと「そーでしょ?お兄ちゃんの赤ちゃんできたときからさキューに」と言う。結局は堕ろしてしまったが宿った命の置き土産か。
自然に涙がこぼれた。声を出して泣いてしまった。
「ごめんな、……ごめんな」妹に、そして生まれて来たかったはずの赤ちゃんに泣いて謝る俺の頭を撫でてくれている妹まで泣いていた。
「あと何年かしたら、こんどは生んであげっから、なくなよ」と慰められた。そして「ほらぁ、まだ片方のこってんだろ、吸え」と言う。
三万をもってご機嫌の妹をバカ友の家まで行きそいつ(俺と援交したガキ)を乗せると最寄りの駅まで送り届けた。俺的には結構気まずかっのだがそいつにとってはそうでもなかったようで車に乗り込むときに「ンにちゃ~」と、能天気な挨拶をしてきた。顎マスク、改めて見ればヤッパリなかなか可愛い顔立ちだ。14にしてかなり化粧は濃いがしない方が可愛いのにと思ったりする。妹は全くしないし香水もつけないがそいつは甘い匂いを車に充満させていた。
駅で下ろしてからの帰りには車の窓全開で匂いを抜いたほどだ。「今時のガキは……」ブツブツ独り言を言いながら。
新ママとレナの話はこの次に書きます。
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