新ママと妹が呼ぶので俺もそう呼ぶことにした。
新ママとレナとどんな事をして遊んだのかを妹は聞いて来ない。もちろん聞かれれば答える条件として「お前と親父はどこで何してたんだよ」と、なるから突っ込みにくいのもあるだろう。
俺達がラブホを出たのが11時を回った頃、二人
乗せて家に着いたのがたぶん40分頃だったろう。
その時ガレージに親父の車はなく家には誰も居なかった。本当は家の前で二人を下ろして俺は家には入らずに帰ろうと思っていたのだが誰も居ないようだったのとレナが車の中でまた眠ってしまったので抱いて運ぶことにした。
レナは薬の副作用から極度の不眠症なのだがあの日は何故かよく眠った。
軽いのでお姫様だっこでもよかったのだが車から降ろした時に目覚めてしまい「歩くか?だっこでもいいぞ」と俺が言うと俺の後ろに回ったので「おんぶか?」と聞くと小さく頷いた。
しゃがむとすぐに首に腕を回して背中に乗ってきた。後ろ手に太ももを下から支えて家に入り階段を登ってベッドに寝かせる。レナの部屋は俺が使っていた東の角部屋だ。妹の部屋はその隣だがやはり居なかった。翌日は学校だし親父もクリニックがあるのに何をしてるんだろうかと少しイライラしていた。
レナはすっかり目覚めてしまい怖いほど俺をじっと見つめたままだった。
「じゃあねレナ、今日はありがとな」と声をかけたが反応はなかった。ただ見つめられていた。
ベッドに戻って腰かけるとレナの頭を撫でながら
「今日はねー、お兄ちゃんレナと遊んでスッゴク楽しかったんだよ?……また遊んでくれるかなぁ」と言うと
かすれた微かな声で「いいよ」と言ってくれた。
あまりにも嬉しかったのでつい額にキスをしてしまった。
驚いたような目をしたので「ごめんね、レナがあんまり可愛いからついチューしちゃった」そう言って立ち上がるとレナが両手を俺にさしのべたんだ。
「ん?どうした?」俺が近づくと俺に抱きついてきた。ベッドに倒れこむと唇を重ねてきた。舌を入れるマジなキスだった。
しばらくしていたがレナがドアの方を横目で見ると舌を抜いた。俺が振り返るとドアに新ママが立って微笑んでいた。
「なあに?レナったらやめなくたっていいのに」と言う。
レナの頬を爪の表でひと撫でして「おやすみレナ」と言うと「おやす、み……」と答えてくれた。
母親が俺のあとに降りてきて玄関まで送ってくれた。
「今日は楽しかったよ、ありがとう」と言うとレナの真似か両手を差し出し「レナだけ?」と言う。
仕方なく抱き寄せて唇を合わせた。
三密どころじゃないねと冗談を言って玄関を出ようとすると「レナ、変わったよね、お兄ちゃんが大好きみたい。また遊んであげてくれる?」と言う。
「レナだけ?」とお返しに言うと笑って「私ともよ答えた。」腰に両手を当てて小首を傾げて言う。
新ママとはこの時から頻繁なラインとさのやり取りが始まっている。
※元投稿はこちら >>