俺ね、思うんです。
とっても残念な事なんだけど、この不釣り合いなほど大きな3個の箱から取り出したオモチャをそれぞれ試し運転していて俺はもうイカれてるんだと。もう手遅れなんだとねきっと。
それは妹もそうだしレナもレナの母親も同じで処置の施しようがないほど脳がやられていて「無名」さんのおっしゃる通り特にレナには口止めの手段として以前に妹に飲ませていた薬を使っているのではないかと思っている。俺が学生の頃たまの休みに家に帰ったりすると妹の様子がいつもおかしかった。とにかく何を話しかけても無反応でぼんやりと口を薄く開いていたり、酷いときはヨダレが流れて乾いた白い後がアゴから首筋についている時もあったんだ。ウエットティッシュでそれを拭き取ってあげると意味もなくエヘヘヘ……と笑いはじめたりしてなんだか不気味に思ったこともある。明らかに何らかの薬物中毒症状としか思えなかった。
それまでの妹に対する親父の奇行や怪しい態度に不安になって俺は家に戻る事を決めたんだ。もちろん妹を守るだめだった、、それなのに結局完全な親父のドールとなっていた妹に親父が命令した誘惑に負けて妹と性交をしてしまった俺、
妹への薬物投与は防げたと思っている。だけど妹の受けた脳へのキズは俺などが考えていた以上に深刻であり俺は心のどこかで諦めている。通販で購入した目の前の下らんオモチチャがその証明だ。
妹の精神状態はおっしゃる通り激しくUP,DOWNを常に繰り返している。これもまた薬物中毒の典型的な症状の一つと言える。一見回復をしているかのように装っても自我のコントロールが働かない。セロトニンの分泌が不安定で、これは自立神経が破壊されているためだと推測している。
レナに関しては未だに薬に因って脳の破壊は進められているように思える。時折妹が気付いたときにはレナが服用しょうと薬を出した時それを取り上げたりしているようだが何と言っても娘を管理している母親が親父のいいなりに娘に飲ませているのだからどうにもならないのが現実だ。
前にも書いたと思うが子供故のうっかり口走りを制止するために、若しくは聞いた側にレナの精神疾患による妄言だと思わせる事を目的としている、その双方だと思っている。レナの呟きは既に「幻覚」を見ている域に達していてここまでくると「幻聴」、不思議な音や頭のなかにだけ聞こえる誰かの(パパの)囁きに答えているように聞こえる。当初のアスペルガーは軽度でありそれが原因でクラスのクソガキ連中、特にレナの美貌を妬んだメスガキどもからの執拗、かつ巧妙な苛めにあって鬱を発症した。だけど、それも環境を変えてやるとか周囲の手助けがあれば回復できる程度だったはずだ。
だけど俺が見ている限りもう手遅れだ。悪化させるのは簡単だが正常に戻すには……
何よりまずいのはレナはもう10歳にして肉によってひきおこされる目の眩むような快感を覚えてしまっている。この自分を悶え狂わす快楽を忘れさせることは絶対に不可能で、それは妹にも言えることなんだと思う。
ついでに俺も親父の巧みな誘導に嵌まって悪化の一途を辿っている。
この目の前で微かなモーターの唸り音をあげているバカな色をしたオモチャと電極パッドつきの小さな装置がそれを証明しているんだ。
これを俺は母親だけじゃなく幼いレナにも併用して使おうと考えているのだ。
明らかに狂気としか思えない。でも、その場になったら必ず使ってしまうに違いない。
俺の狂気も修復は手遅れなのだろうと思う。
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