「クスリ、いる?」
夕食が済んで2階へ上がろうとした俺に妹が声をかけた。親父はまだ帰っていなかった。
「手に入るのか?」足を止めて振り返ると親指を立ててニヤリと笑う。
「パパ、いっぱい持ってるから」という。呆れた俺が「そのうち発作で逝っちゃうぞ」と言うと「あー
、フクジョウシってやつ?」サラッと言う妹に言葉の意味をわかってるのかと聞いた。
「ヤってる時に心臓が止まるってヤツでしょ?」これもサラッと答える。俺はため息をついて階段を上りながら「チュウの娘とおまんこしながら心臓発作?笑えねえだろそれ」階段の下から妹の下品なゲラゲラ笑いを後にして部屋に戻った。
スマホを弄っていると妹が「はい」と手を差し出すので俺も手を出して受け取った。
1錠しかないので妹の顔を見上げると「だあめっ、若くたってマジヤバイんだってよこれ」と言う。部屋を出ていきながら手をヒラヒラ振って「またあげるからさ」ドアが閉まった。
確かに、実の兄がチュウの実の妹とセックス中に腹上死なんて、それもそうとう笑えねえ……薬の白いパッケージを眺めながら自嘲笑いをしてしまった。
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