中2は俺の中で初めてのモテ期が到来しました。部活動の先輩、同期、後輩やクラス、他の学校の女生徒から告白をされ、その度に断っていました。彼女にはそのことを秘密にしていましたが、家も近くだったので周りにいる女生徒の数が増えたことですぐ気がついたそうです。
告白してくれた女生徒の中で一際可愛く、そして熱心になんども話しかけてくれた後輩の女の子がいました。いわゆる、あざとい系でしたが、俺はそれに見事にはまってしまいました。仕草の一つ一つがあざといのですが、俺もバカで、その子との関係が深まっていきました。
夏になるといよいよモテ期のピークが到来しました。天狗になっていた俺は、バブルがいつ弾けるかなんて気にせずに、彼女、あざとい後輩、さらに同じクラスの女生徒とも遊ぶようになり、このまま楽しい日々が続くと思っていました。しかし、モテ期のバブルはついに弾けました。その後は悲惨で、同じ学校の女生徒はもちろん、彼女までもが俺から離れていきました。その時どれだけ自分が浅はかだったかを知りました。
バブル崩壊後、どうしようもない倦怠感から救ってくれたのは、他でもない姉でした。彼女との交換ノートをこっそり覗いていたらしく、謝ってもう一度やり直してみてはどうかと提案してくれました。正直無理だとも思っていましたが、同じ学校であった姉にも力を貸してもらい、夏の終わりには彼女ともう一度付き合うことができました。
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