〈第1章 告白〉
当時の状況 春休み
兄 19才
姉 22才
咲希 17才
月日が流れ、私は高3になりました
色々と理由を付けては買い物や高校のイベントにお兄ちゃんを引っ張り回しました。
私からアクションを起こさなければお兄ちゃんとの時間が出来ません。
この頃には、姉には私の気持ちバレバレでした。
私達3人は仲が良く、3人での出掛けや旅行もありました。
お兄ちゃんに、今年は受験勉強が中心になるから旅行に行きたいと、お願いしました。姉からのバックアップ「私も4月から社会人だからね」両親は、調整が出来なく両親抜きでの旅行となりました。
旅行の十日前、姉はボードでキツい目の捻挫をしてしまいました。
旅行もキャンセルも考えましたが、姉と母から、咲希が可哀想だから、二人で行きなさいと言われました。
旅行当日まで、姉をサポートするから一緒に行こうと言っていたのですが。
姉は、大事を取らないと新社会人として当然だと。
姉と母から、別々にお小遣いまで貰いました。
(姉)「バイト代、もう無いでしょ。(笑)」
今日のため、服、美容院、コスメ
かなりの出費でした。(~_~;)
頼れる姉でした。
母もなぜかニコニコ顔で、お小遣いを渡されました。
お兄ちゃんの車で出発しました。
テンションが高かったのを覚えています。
走り出し準備してあった飲み物をトレイに入れて高速道路に向かいました。走って1時間ぐらいだったと思います。
(咲希)「お兄ちゃんの少し飲んでいい?」
「良いけど、それブラックだよ。お子様には無理かもね」
軽く笑われて、ムッとしました。
(咲希)「ヒドイ、子供じゃない」
缶コーヒーを奪いました。
お兄ちゃんは、くすくす笑いながら、好きな曲を聴きながら走らせていましたが、私自身には余裕はありませんでした。それは、お兄ちゃんが口に付けた缶コーヒー
間接キスになり、嬉しさと恥ずかしさで真面に顔が見れません。
私がやたら静かになりましたので、お兄ちゃんが横目で見ながら
(兄)「咲希 どうした?気分でも悪くなったか」
(咲希)「大丈夫 何でも無いよ 気にしないで」
何だかモジモジ?
(兄)「トイレ?」
(咲希)「違います バカ」
大声で怒りました。
それから近場のSAを探して入りました。
お兄ちゃんもタバコも吸いたいし、私も小腹が空きました。
近場のSAに入りドリンク等を購入して、いざ出発。
お兄ちゃんを発見し近づくと、会話中でした。
会話の内容から相手は女性でした。
会話の内容から、かなり親密な会話でした。
時間を割いて欲しいとか、旅行の土産を渡したいとか。
お兄ちゃんが私に気付き、旅行中だと話し、電話を切りました。
機嫌が悪くなりました。
クルマに戻り、出発。
少しだけスピードを速め、目的地の出口を降り昼食が取れる店を探しました。
良さそうな郷土料理を見付け休憩タイム。
店に入ると、私はお兄ちゃんの箸を割ったり お兄ちゃんの注文料理を欲しがったり、ベタベタしました。
先ほどの女性に対抗心が出ていたと思います。
お兄ちゃんは調べた内容と店で情報収集し移動しました。
その後、色々と参拝やミュージアムを訪ね日が暮れ出したので予約宿にチェックイン。
元々、三人用で予約したので広々としていました。
先ずは、温泉に入りたく食事も部屋にしてもらいました。
久々の長距離、温泉で癒され長湯をし体の隅々を何時もより念入りに洗いました。風呂を上がり買ってきたコロンを付けて部屋に戻りました。
お兄ちゃんは、タバコを吸いながらPCで課題レポートを作成。
浴衣姿でお兄ちゃんの隣にチョコンと座りました。
お兄ちゃん「へぇ~少しは女らしさが出てきたかな」
嬉しくなり、抱き付きました。
料理が出てきて、頼んでいた酒を咲希が手にして
(咲希)「お疲れ様、お兄ちゃん」
手に持つ盃に注ぎました。
嬉しいから、お酒を手放さないでいました。
空になれば、また嬉しそうに注ぎます。
鍋もお兄ちゃんが入れようとすれば
(咲希)「ダメ、私が入れるから」
器を奪い具を入れていました。
(今日は、私だけのお兄ちゃん)
かなり上機嫌でずっと笑顔でした。
(咲希)「ねえ、お兄ちゃん散歩したいよ お店を廻りたい」
時計を見たら、19時半ぐらいでした
「そうだな。夜店とか見ようか」
宿の羽織を着て、温泉街を散策しました。宿を出て商店街を歩いていると出店や夜間営業の店に入り土産物も探していました。
人混みも増えてきました。
お兄ちゃんの隣を歩いていましたが、今日は特別。
私は勇気を出して話し掛けました
(咲希)「お兄ちゃん、お願いがあるの」
お兄ちゃん、キョトンとしてました
(咲希)「腕を持ってイイ?」
お兄ちゃん、軽く笑いながら腕を組んでくれました。
出店で飲み物や珍しいお菓子を食べ歩きました。
「春先だから、体が冷え切るから宿に帰ろうか!」
(咲希)「もう少しだけお願い」
まあ、せっかく旅行に来たことです。三年生になり、遊ぶ機会も少ない旅行の間、我が儘でも譲れません。
お兄ちゃん、延長すると言ってくれ嬉しくて、はしゃぎました。
21時半ぐらいでした。幾つかの出店も客足も減り宿に戻ることにしました。
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