〈序章〉
高校に入学 新しい生活になり一番嬉しかった事。
それは、大好きなお兄ちゃんとの時間が増えたこと。
この2年間、学校が違いスレ違いがありバイトなどで帰宅時間も遅く、寂しかったけど、春からは通学時間や たまに昼ごはんも一緒になれる楽しみ。ずっと待ちに待った高校生活が始まりました。
流石に毎日、一緒に昼食するのは
お兄ちゃんに悪いので週2だけで我慢してました。
私的には毎日が希望でした。
お弁当?当然ですが、私が作ります。
お兄ちゃんには、男女共々に友人が多くお兄ちゃんとの食事会にも数人が付いて来ました。
夏前に、イライラする自分に気付きこれが人生初の嫉妬(ジェラシー)
お兄ちゃんを下の名前を呼ばないで
(泣)
それからです。お兄ちゃんの事を考えるとドキドキしたり、胸が痛くなりました。
日課になっていた日記帳も、お兄ちゃんの事ばかり たまに希望(妄想?)も書いていました。
ささやかな希望です。手を握って歩きたい。二人だけのお出掛け(デ~トなんてとんでもない)
それからは、気持を隠していましたが、お兄ちゃんに馴れ馴れしくする女子がいて、ボディータッチ
(いきなり腕を絡ましたり、後ろから抱き付く)
かなり機嫌が悪い顔(ムクレ顔)
お兄ちゃんの友人や私の学友からは
「咲希ちゃん、ブラコンだね」
そう言われます。実際に、お兄ちゃんが大好きでしたので気にはしていません。
高校時代、嫉妬爆発したのは
① お兄ちゃんへの誕生日プレゼントを渡す女性たちを見たとき
② クリスマスを独占(告白)を迫った女性を見たとき
③ 受験生で忙しいのにチョコを渡したがる煩い姿を見たとき
卒業の時は、怒り(嫉妬)より、またお兄ちゃんと離れる事が悲しく
わんわん泣きました。
高校の1年間は、私の想いを隠した1年間でした。
2年生になり、お兄ちゃんが居なくなり学友との交友時間が増え、何人からの男子から告白されましたが、私の気持ちは、ブレる事は有りません。
たまの、日曜日にお兄ちゃんが家に居ましたら ソファーの隣に座ったり仲の良い兄妹として、抱き付いたりして甘えてました。
お兄ちゃんエネルギーの補給です。
お兄ちゃんからすれば(咲希は、まだまだ子供だな)異性としては意識ゼロ 小学生相手の感覚かもしれませんね。
ですが、自分の部屋に戻ると私はベッドの上でいつも転がりながら喜んでいるなど、お兄ちゃんは知らないです。
一度は、お兄ちゃんの部屋を掃除しているとき、ベッドに転がり(お兄ちゃんの香り)そのまま、寝てしまいました。
ボヤ~と目を覚ましたら、お兄ちゃんが帰っていました。椅子に座り大学のレポート作成をしてました。
恥ずかしくなり、お兄ちゃんに謝ったら「可愛い寝顔だったよ」
そう言われました。
走って自分の部屋に入りました。
自分のベッドの上で萌ました。
「お兄ちゃんが可愛いだって」
何回も復唱してました。
私の頭の中 対象異性としては お兄ちゃん以外の枠は存在しません。
この頃には、完全にお兄ちゃんを〈兄〉でなく〈愛する方〉でしかありませんでした。
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