俺が単身赴任時代に住んだ、長屋みたいな古いアパートにもいたよ、そうゆう親子。
母親は四十後半くらいかな~、息子は二十前半くらい、正確な年齢まではわからなかった。
帰省したお土産を配ろうと、その親子の部屋の前にいったら、あからさまにやっちゃってますって声が、丸聞こえだった。
その親子は後回しにして、そのお隣に。
ドア開けるなり、玄関先に入れられて。
『隣の親子、声聞きましたよね?ああだから、関わり合い持たない方、いいですよ』
と忠告された。
どこでどんな仕事してるか知らないけど、毎朝二人で揃って出て行くあの姿に、異様な雰囲気があって。
お互いベタベタしながら車に乗る。
開き直ってるとでも言った方がいいのか、私達親子で愛し合ってま~すってのを、あまり隠そうとしてる様子ではなかった。
お隣さんの話では、ほとんど毎日だよと言っていた。
朝ベタベタしながら車に乗ろうとしてるとこに、出くわしてしまったことがあって、それでも一応挨拶した俺に、その親子は完全無視、完璧自分達の世界に入り込んで、回りが見えてないって感じだった。
ろくにその親子と会話したことはないが、俺の単身赴任終了のとき、それでも一応はお世話になりましたの挨拶に行った。
母親だけいた。
お隣や他の住人は、その親子に嫌悪感を持っていたが、俺はそうでもなかったから、嫌みのつもりではなく、息子さんと末永くみたいなことを言ってみた。
ふつ~に、有難うございます、こちらこそご迷惑おかけしてすいませんでした、と返されて終わり。
人の道に外れてるとか、いけないことしてるとかの感覚が、全くないんだなと痛感。
逆にすがすがしいくらいだった。
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