翌日、大学の友達と小遣い稼ぎのアルバイトの約束があり、ちょっと寝坊、朝飯を慌ただしくとり出かけました。
昨夜のこと、夢みたいに思ってました。
帰宅したらもう母はいませんでした。
夕飯の準備だけしてあり、テーブルには母の書き置きがありました。
夕飯のこと、あと昨夜のことを差したと思われるメモでした。
『半人前の祐也、来月もまた来るからそのつもりで』
もちろん翌月も、その翌月も、結局、大学卒業、就職でUターンするまで続きました。
その頃には姉も結婚してて、父母俺の三人実家住まいでした。
父の目を盗んで、時々母としてましたが、社会人二年目になるときでした。
『もう祐也は一人前。大丈夫、もう母ちゃんから卒業しなさい』
母はおそらく、俺に彼女が出来たことを察したんでしょう。
それからは俺が母に迫っても、きっぱりとした態度で拒み、やはり俺はその態度に完全に負けてました。
そして、まるで俺を追い出すかのように、実家には姉家族が入り、俺も結婚して、別々な生活になりました。
家を購入したとき、母に言われました。
『息子が一国一城の主になる、こんな嬉しいことはないよ』
おそらく母、いや両親は、その考えで姉家族を入れて、俺を外に出したんでしょう。
となると父、もしかして母と俺のことめ、筒抜けだったのかな?
と思いましたが、それはいまだに聞けませんし、今後も聞くことは出来ないだろうと思います。
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