彼氏も作らず、ひたすら家族の為に生きてきた娘にとって、初めて手にした男性器は、思っていたより大きくて重かった。
(お父さんは、いつも股間に、こんな物をブラ下げていたのか)
と、素朴な疑問も生まれた。
ただ、いつも遠く薄暗い中で覗き見していた時と違って、至近距離にある肉棒は、あまりに生々しく、直視出来なかったので、父親の肩にアゴを載せて、耳元で囁いていた。
「お父さん、これで良い?」
娘は父親の背中に密着したまま肉棒を握ると、覗き見ていた父親の手つきを摸倣した。
「ねぇ?気持ち良い?」
「痛いの?」
握る強さも知らない処女には、未知の領域。
父親の反応だけが頼りだった。
成人した娘の発育した乳房の感触を、背中に感じていた父親は、複雑な心境だった。
これも親孝行な愛娘の好意として受け入れるべきか、娘の将来を考えて拒絶すべきか、必死に沸き立つ欲望を抑えながら葛藤していた。
喘いでしまいそうになるのを我慢し、
「気持ち良いよ」
と言葉を絞り出した。
幼馴染みだった妻と言うこともあり、幼い頃から娘と一緒に遊ぶのも、童心に帰る事ができて、仕事のストレスを癒してくれていた。
娘が小さい頃には、一緒になって悪戯して、妻の前に並んで正座させられ、叱られた事もあった。
予想もしてなかった娘との関係に、頭の中は思い出がよぎり、身体は気持ちとは別に反応して行った。
強弱をつけた娘の愛撫に、オスの本能が目覚めてしまい、理性では制御できなくなった。
(ダメだ、やめなさい)
と言いたいのに、口を開くと、
「あぁ、うぉぉ」
と獸じみた喘ぎ声ばかりが出てしまう。
オナニーしている時なら、とっくに射精しているのに、娘の手は攻撃を緩めてはくれない。
臨界点に達した父親は、愛娘の握る性器から、大量の精液を浴室の蛇口に向けて発射してしまった。
(人生が終った)
父親は敗北感と罪悪感、背徳感を味わいながらも、久し振りに味わう快感に幸福感も感じていた。
射精した瞬間を見た娘も喜んでいた。
「お父さん、見て、見て、いっぱい出たよ!」
無邪気な愛娘の声を耳元で訊いた父親は、思わず
「ありがとう」
と吐いてしまった。
その言葉の重みを、彼は後になって気づく事になる。
一方で大好きな父親を射精させた娘は、達成感に浸っていた。
いくら再婚を勧めても、亡き母と自分の為に固辞していた父親を陥落させた征服感が、強い自信になった。
同級生の妊娠や結婚の話も聞いていただけに、処女である自分に自信喪失していたが、これで同世代と並べると思った。
後は父親を説得して、処女を捧げるだけだが、その一線を越えるには、まだまだ時間が掛かった。
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