その夜、リビングで父親がくつろいでいる間、娘は丁寧に身体を洗い、脱衣所で身体を拭くと、下着を握りしめて、裸のまま父親の前に立った。
「ど、どうしたんだ!おまえ!」
動揺している父親に
「お父さん、今日まで私を育ててくれて、ありがとう」
と頭を下げる娘に、狼狽えた父親は
「風邪をひくから、何か着なさい」と言って顔を背けた。
娘は握り締めていたブラジャーを父親の目の前に突き出して、
「このブラ、覚えてる?」
「お母さんが着けていたやつだよ?」
と言うと、父親は娘が1日着用していたブラジャーを手にした。
「最初はブカブカだったけど、もう私には小さくて、オッパイもお母さんより大きくなったんだよ」
と言うと、父親は少し怒った口調で、
「もうヤメなさい」
と言った。
母親が亡くなってから、一度も喧嘩さえした事が無かった父娘の間に緊張が走った。
しかし娘は動じなかった。
「お母さんが、あんな事になって、同級生が彼氏を作ったり、遊んだりしている時も、ずっと私は、お母さんの面倒を看たり、家の事もして、良い子にしてきたんだよ?」
「私なんて、キスだってした事が無いんだよ!」
と、父親に詰め寄った。
「すまない、お前には苦労ばかりかけてしまった」
「謝るから、早く服を着なさい」
と態度を軟化させた。
それを見た娘は、立ったまま涙を溢しながら言った。
「いつもお父さんは、そうだよね?」
「お母さんの事や私の事を心配ばかりして!」
「自分は残業して、私達が困らないように働いてばかりじゃない」
「それでも、私達の前では元気そうに振る舞って、再婚もしないし、女遊びもしないよね?」
「私だって、子供じゃないんだから、全部知ってるんだよ?」
感情的に訴える娘に、父親は黙ったままだった。
「すまない、お前には随分と心配をかけてしまったみたいだ」
「お前に償うには、お父さんは、どうしたら良いんだ?」
と言われ、
「早く再婚してよ!」
「私、お父さんの秘密を見ちゃったんだからね?」
と言うと、
「秘密ってなんだ?」
「私はお前に隠し事なんてした事はないぞ」
と父親は言った。
「それに、再婚しろと言ったって、相手なんていないし、」
と言われて、娘は
「だからオナニーしてるの?」
と訊いた。
「お前、どうしてそれを、」
と言って父親は腰を抜かし、座り込んでしまった。
「私、お父さんが夜中にオチンチンを握って、お母さんの名前を呼んでるのを、見てたんだからね」
娘にオナニーを見られていた父親の心境は分からないが、全裸の娘に逆らう事は出来なくなっていた。
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