言いたい事は、言った。
母親相手では、言い負かされる事を、全部言えた。
スッキリした気持ちもあるが、目の前で落ち込む父親の姿に、罪悪感も抱いていた。
とりあえず、洗濯したシーツを自分の部屋へ運ぼうと、階段を登ろうとした時、黙ったまま父親が布団を抱えて二階に上がった。
娘の部屋へ布団を入れると、父親の脳裏に、昨夜の出来事がフラッシュバックした。
「昨夜は、すまなかった」
と言う父親に娘は首を振った。
「お父さん、私どうだった?」
ベッドに座った娘は、顔を伏せたまま尋ねた。
「気持ち良かった?」
父親は何も言えなくなった。
なにしろ昨夜は、無我夢中でセックスしていたので、殆ど覚えていなかった。
黙ったままの父親に、娘は苦笑いしながら、
「夕べは私、酔っ払っていたから、殆ど覚えていないんだよね」
「初めてだったのに、実感が無いんだよね」
「酔っ払ってたし」
と言うと、続けて
「パパとセックスしたかった、って訳でもなくて、しておきたかった、って感じだったんだけど」
「あっと言う間に終わっちゃった、って感じなんだよね」
父親も頑張ったつもりだったが、隠れて娘のパンツでオナニーしていたので、短時間でイク癖がついていた。
父親は、自信を喪失した。
洗ったシーツでベッドメイクする娘の尻を眺めながら、ムラムラが沸いてきた。
(リベンジするなら今夜しかない)(明日は妻が帰ってくる)
(なんとか、今夜こそ)
娘を口説く状況を必死に考えた。
ベッドメイクを終えた娘は、先に部屋を出て、一階に降りて行った。
「ご飯にしようか?」
と、笑顔で振り向く娘に、考え事が吹き飛んだ。
何事も無かったように、娘と父親は、母親の旅行先の話や、新婚時代の他愛もない話をしていた。
娘と一緒に料理をしてると、また新婚時代を思い出した。
談笑しながら食べる夕飯は、心が温まるような幸せな時間だった。
娘と並んで食器を洗っていると、
「お風呂、一緒に入ろうか?」
と娘は父親を誘うと、驚いてる父親の口に唇を重ねてきた。
抱きつかれた父親は、娘の胸の膨らみを感じながら、娘のキスに応えた。
吸っては吸われ、舐めては舐められて、鼻息を荒くして行く父娘は、ふたたび親子の一線を越えようとしていた。
つづく
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