「お父さん、オチンチン見せて?」
と、唐突に訊ねる娘に、父親は狼狽えた。
「どうしたんだ?突然」
と訊くと娘は、
「見せてくれるの?くれないの?」
と甘えた口調で迫った。
「理由も聞かずに、娘にそんな物を見せられるはずがないだろ?」
と言い返すと、娘はタメ息をついた。
「実は、」
と言って娘は話を始めた。
この前の墓参りへ行く前、彼氏とラブホへ行き、エッチをしようとしたらしい。
その時、彼氏のアレをアソコ入れようとしたら、入らなかったと言う。
「私、赤ちゃん作れないかも知れない」
と真剣な顔で娘に言われて父親も、どう答えて良いのか分からなかった。
「それで、どうしてお父さんがオチンチンを見せないといけないんだ?」
と訊ねると、
「お父さんのは、彼より小さかった気がして」
と言われた。
他人と大きさを比較した事の無かった父親は、自分が標準サイズだと思っていたし、妻には初体験の時から、大きいと言われていただけに、自信が揺らいだ。
「お父さんので広げて貰えば、新婚旅行の時に、ちゃんと初夜を迎えられると思うんだけど、ダメかな?」
普段なら断るところだが、この日はビールを飲んでいたので、正常な判断も出来なくなっていた。
父親は娘の口車に、のせられたまま、脱衣所で身体を拭かれ、布団を敷いた部屋に連れて行かれた。
(これも娘のためだ。仕方ないんだ)
と自分に言い聞かせていたが、成人式の夜に、娘にアレを悪戯されてから、父親の心境も複雑に変化していた。
いつか、こんな日が来ると内心、期待してなかった訳でもない。
妻を亡くし、大事な娘も嫁いで家を出る。
そんな現実も迫っていた。
これは、娘が仕掛けた罠。
もちろん婚約者とは、ホテルにも行ってないし、悪い知人(投稿している私)に唆された策略だった。
父親を騙しているが、父親を愛している娘の気持ちは、紛れもなく真実だった。
ずっと大好きだった。
交際している彼と結婚するぐらいなら、父娘で心中して、死ぬまで一緒にいたいとまで考えた事もあった。
娘の嘘を信じた父親の一部が、彼女の敏感な部分に触れると、娘は女に生まれた喜びを感じた。
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