事が起きた後の母、数日機嫌良くなさそうな雰囲気でしたが、それは長続きせず、意外と早く、母は普通に戻りました。
俺の方は、やってしまったことの罪悪感と、無我夢中であまり、どうだったかの気持ちも整理出来ず、ただただ気持ち良かったの狭間にいました。
出来ることならまたやりたい気持ちもありました。
二学期に入り、普通の生活に戻る、俺が学校から帰ったら、母もすでに帰宅していて、しかも機嫌が凄く良さそうに見えました。
帰宅した俺を呼び止めた母。
「あ、隆ちょっと」
食卓に座らされ、母の話しを聞きました。
「あのね、今日きちんと生理来たから、安心して」
そうか、妊娠はしなかったんだ、良かったと胸をなで下ろしました。
事が起きて以来、その事には触れてこなかったのですが、母は自ら触れてきました。
「あとね、あの画像消去してくんないかな?」
俺は、事が起きてから、その画像と、あのときのことを思い出しながらのオナニーばっかりしてました。
貴重な画像、消去したくなくて、俺は返事に困りました。
「あの画像見て、一人でしたりしてるんでしょ?」
困った様子の俺を見て、図星をついてきた母でした。
「この前ね、お父さんとしたの。隆、お父さんじゃなくあんたの顔ばかり浮かんできて、隆としてる錯覚に落ちてた」
俺は母が何を言いたいのか、理解出来ないでいました。
「隆は違うの?あのときのこと、思い出してしたりしないの?」
俺は思い出して、画像見ながらしてることを打ち明けました。
「A君はさ、体も小さくて細かったでしょ?おちんちんもそうだった」
理解に苦しむ俺。
「隆、あなたは男だったわ」
全く何を言いたいのか、わかりませんでした。
「お父さんよりも」
父も体は小さい方、俺は母に似たのか、ガタイはいい方、身長も父を抜いていました。
「忘れられない、どうしても」
黙って母の話しを聞くよりありませんでした。
「隆もそうだから、画像見て思い出して、一人でするんでしょ」
そりゃ忘れられないに決まってる、そう言いました。
「食べて美味しかった物は、また食べたくなるよね」
これっきりと言ったはずの母が、それを自らくつがえそうとしてる、それがうっすらわかってきました。
「また、食べたい」
俺がそう言うと、母は言いました。
「口にするのはもちろん、態度にも表さないと誓える?」
誓える、そう答えました。
「自分自身を冷静に見て、これはいつもの自分じゃないと気づける?」
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