高校に入学した僕は同い年の彼女と初体験を済ませた。
その子とは大学生になるまで付き合い、大事にしていたつもりだが
他の女の子とセックスすることも稀にはあった。
大学生になり、女性経験もそれなりになった僕は一端の男になった気でいた。
しかし、友人や一般的な男性と違う自分の異常さにも悩んでいた。
相手がどんな女の子であれ、僕はセックスの最中に母を想像していたのだ。
キスの味、女性特有の甘い体臭、肌の柔らかさや喘ぐ声。
(お母さんも同じなのだろうか?いや、もっと・・・)
想像するほどに興奮し、そんなことを知る由もない女の子を母に見立てて抱いた。
また、母を想像しながらオナニーすることも欠かさなかった。
想像だからこそ、学校、買い物先や駅のトイレ、あらゆる場所や相手で母を犯した。
そんなオナニーが現実のセックスよりも遥かに快感を得られた。
そして、昨年の秋、思いがけない体験をする。
近所の秋祭りが終わり、輪番制で実行係となっていた母は慰労会に出掛けた。
「木曜日の夜、迎えに来て欲しいんだけど」
前週、母に頼まれた僕は快諾した。
当日、慰労会の行われている店に約束の時間より早く到着した僕は
賑やかな宴会場に向かった。
酒の臭いが充満する部屋の中で30人ほどの男女がいたにも関わらず、即座に母を
見付けられた。
赤ら顔のおっさん達はスケベ面で母に酒を勧め、「Nさんの奥さんはいつも綺麗だなぁ」と
口々に騒いでいた。
実の息子が言うのも厚かましいが、47歳とはいえ確かに母は綺麗だった。
周囲の喧騒や妬んだ目を向ける他の女性たちを気にするように苦笑いする母の紅潮した顔。
相当飲んだのだろうか、初めて見るそんな顔も美しく見えた。
酔った勢いで母の身体に触れようとした男の手を遮るように僕は横に座った。
「そろそろ帰る?」
不意に現れた僕の問いかけに母は安堵の表情を見せた。
慌てて僕に酒を勧める男たちに「車だから」と丁寧に断り、僕たちは店を出た。
覚束ない足取りの母を乗せ、僕は車を発進させた。
「お母さん、意外とモテるんだね」
車中で僕は母を冷やかした。
「今頃気がついたの?」
そう言って睨んだ後、嬉しそうに笑った母が少女のようで愛おしく思えた。
程なくして家に着いた頃、助手席の母は微かな寝息を立てていた。
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