翌日、私は体調不良といい仕事を休み、日頃よくしてもらってる大家さんのおばあちゃんを訪ねました。
でも現状をなんと言えばよいかわからず、切り出せないでいました。
すると察したようにおばあちゃんが切り出しました。
『誠君のことね?』
優しい笑顔でした。
『自分の息子をおもちゃにされてるようで、さぞ面白くないでしょうね?』
すべてを知っている、そうわかった私は、状況の異常さを、まくしたてました。
それを黙って聞いていた大家のおばあちゃんでした。
私の話しが途切れるのを待っていたかのように、大家のおばあちゃんは言いました。
『耐えられないと言うなら、引っ越しなさい?でもね、誠君はあなたの目を盗んで、ここにくるでしょうね?知ってしまった快楽を求めてね』
その言葉に、やはりカーっとなりました。
おばあちゃんは続けました。
『結衣さん、あなただってセックスしてきたんでしょ?それを誠君がして、何が悪いの?』
弥生さんや洋子さんは息子さんととまくしたてると、おばあちゃんは私を制しました。
『だからなに?道徳的観念からするとおかしいかもしれないけど、誰もそれを否定する権利なんかないでしょう?あなたに、どのくらい男性経験あるのか知らないけど、あなたは誰からも阻害されることなく、その男性達に抱かれてきたんでしょ?本人達がそれを望めば、それを阻害するなんてできないですよね?』
確かにそうでした。
私は高校時代、親に内緒で彼氏を作り、初体験をしました。
二人目の彼氏は親に彼氏の存在を明かしましたが反対はされず、旦那と結婚するときもでした。
『結衣さん、誠君を紐で縛っておくことは出来ないんですよ?』
優しい笑顔で淡々と語るおばあちゃんでした。
『でも悔しいのよね?誠君を取られたって思ってるでしょ?』
私ははいと答えました。
『誠君を取り返すとか、弥生さん達に仕返しするとなると、あなたはどうゆう手を使いますか?』
言っても聞かないだろう、ならばやはり使う手は身体しかないのかな?そう思いました。
『でしょう?私みたいな60過ぎた婆でも、欲求ってあるのよ?チャンスはないけど(笑)まして結衣さん達みたく若い女性は尚更でしょ?誠君にこちらを振り向いてほしかったら、弥生さんや洋子さん以上のことがないと、振り向いてはくれないですよ?』
なんか納得したようなしないような、私は大家さん宅をあとにしました。
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