息子が夏休みに入ってすぐでした。
仕事を終えて帰宅した私、息子がそわそわとしていてなんか様子がおかしいな、そう思いました。
書き遅れましたが弥生さんの息子さんは健太君、洋子さんの息子さんは栄介君、私の息子は誠と言います。
時々、誠のそうゆう態度を見るようになり、学校は夏休み中、部活とかでなにかあったのだろうかとか、心配になりました。
誠の部活のママ友に聞いても、普通に楽しく部活してると言われ、じゃあ誠のあの態度は私の気のせい?そう思いました。
半年もたったあたりの10月、リーダー格の弥生さんに呼ばれました。
まず誠の様子を聞かれたので、時々そわそわ、なにか隠し事してるようなと素直に話しました。
そこで言われたのです。
弥生さん、洋子さんは、自らの欲求を、健太君、栄介君、誠にしてもらっていると言われました。
頭が真っ白になりました。
健太君は高校生しろ、栄介君は中学三年、誠は一年です。
信じられませんでした。
頭が真っ白になった私、弥生さんはなにか説明めいたことを喋っていましたが、頭には入りませんでした。
部屋に戻り、誠の顔を見ました。
弥生さんや洋子さんとしちゃってるんだ、健太君や栄介君は、お母さんとしちゃってるんだ、そう思うと頭がごちゃごちゃしてきました。
そして何故か吐き気がしてきて、私はそのまま床につきました。
翌日、なんとか仕事には行きましたが、仕事は手につかずでした。
何日かして、またもそわそわしてる誠を見ました。
カーっと怒りに似たようなものがこみ上げてきました。
『今日は弥生さん?洋子さん?』
ギクッとした誠は何のことと、とぼけていました。
『あ、今日木曜だから洋子さん休みか。洋子さんでしょ?』
強い口調で誠に迫りました。
誠はゴモゴモと歯切れが悪く、でも否定もしない、私はさらにカーっとなりました。
『栄介君や健太君も一緒だったのかな?』
誠はモジモジとして何も言わない。
食事をして、何も言わない誠は食事だけして部屋に逃げるようにこもりました。
私も床に入りました。
セックスなんか、いつ以来してないか、旦那と不仲になり浮気されても、やり直そうとしたあの時期にちょっとした、もう五年以上前か、そんなことをボーっと考えてました。
誠はどうゆう気持ちで弥生さん、洋子さんとしてるのか、お母さんとしてる健太君、栄介君は?
またカーっと、吐き気がしてきました。
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