お互いしばらく黙っていたが、母がこう切り出した。
「僕、セックスって具体的にどういう事するのか知ってる事話してくれる?」
つい一ヶ月前まで、「フェラチオって何?」と聞いていたような息子が、いきなりセックスしたいと言い出した事に違和感を感じたのだろう。
「えっ…えっと…好き同士な男と女が…チンチンとマンコ使って…」
「そうね、それから?」
「男が女の尻にチンチン当てて…んで…腰振って…」
「それで?」
「……何かしたら気持ち良くなって赤ちゃんが出来る…」
そう、僕のセックスに関する認識は、「何か分からないけど気持ち良くなれるらしい」程度のものだった。
同級生と比べると、かなり性に関しては疎かったように思える。
話せる事が無くなりしばらく俯いていたが、母の顔をちらっと見ると困ったような笑顔を浮かべていた。
「間違ってはいないけど、色々足らないわね。なのにセックスしたいって言ったの?」
「だって…同じクラスの奴が気持ち良いらしいって言ってたし…」
「そうね、確かに気持ち良いわよ。でもね、セックスっていうのは赤ちゃんを作るのが本当の目的なの」
「気持ち良いからってだけじゃしちゃいけない事なの、分かる?」
自分の無知が恥ずかしくて顔をあげられず黙っていると、一度溜息をついた母が自分の股間に軽く当ててからこう言った。
急に俺の手を取り、
「いい?セックスっていうのは女の人のここに男の人のオチンチンを入れる事なの」
「…えっ?」
マンコにチンコを入れる?
どういう事?
入るようなとこあったか?
とつい母の股間を凝視してしまった。
俺のようすが余程可笑しかったのだろう、母は、さっきよりややニヤついた笑みを浮かべながら、
「女の人のここはね、ちゃんとそういう穴があるの……」
と説明してくれた。
風呂で見た時、母の股間にそんな穴があったかを思い出すのに必死だったが思い出せず……。
つい母に「マン毛の下に穴空いてるの?」と聞いてまった。
それを聞いた母は我慢出来なくなったらしく、プッと噴き出してクスクス笑っていた。
馬鹿にされた気分になって「見た事ないんだから分かるわけ無いじゃん…」と……。
ふて腐れる俺の頭をポンポン叩きながらゴメンゴメンと謝ってくれた。
「セックスはダメだけど見せてあげるよ…、見るだけで我慢出来る?」
頭を縦に振って即答する俺に苦笑いを浮かべ、ちょっと呼ぶまで待っててと浴室に向かっていった。
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