数日、母とまともな会話が出来ませんでした。
母もそのことに触れようとしません。
機嫌も良さそうな悪そうな、掴めませんでした。
俺のほうが耐えられなくなり、母に切り出しました。
「この前のことだけど」
母は黙ってました。
「ごめん」
一言、そう言いました。
沈黙を続けたい母が言い出しました。
「バカ!」
今度は俺が何も言えなくなりました。
「暴力で女を黙らすなんて最低だよ最低」
母の顔を見ると、鬼のようになってました。
怒ってる、当然です。
顔を背けました。
「あんたがね、いろんなことでストレス溜めて、ギリギリの精神状態なのはわかってた。会社や姉、義兄のこと、そこに私も言葉を間違えたから」
母は続けました。
「あんたが切れたとき、しまったと思った。手が出てきたとき、あんたがそこまで追い詰められていたのかと初めてわかった。だから抵抗やめた、父さんにも話さなかった」
俺は黙って聞いていました。
「話して欲しかった、話し合いたかった」
母の口調が柔らかくなったと思って、母の顔を見ました。
鬼のような顔が、優しい顔に変わってました。
「話し合ってって?」
思わず聞き返しました。
「あんたが経験ないの知ってる。ここにはそうゆうお店もないし、ビデオ屋だって遠いし」
続けました。
「したいってなら、暴力的にじゃなく、きちんと話し合ってからにして欲しかったけど、私もうかつにあんたを叱ったから」
「怒ってないの?」
「最初は怒ったけど、仕方ないなと思うようになった」
母は許してくれました。
「中学のとき、あんたをうまく助けてあげられなかった。今度は助けてあげるから、暴力的なことはしないで」
「わかった」
「ただ全体秘密!いけないことなんだから。あと頻繁にはダメ。我慢できないときだけにして、わかった?」
「わかった」
それから母は、ほんと時々ではあるが、セックスさせてくれるようになりました。
ペース的には、父の目を盗んでと、母の体調も考慮してですから、月に多くて二度、母が体調崩したり、父とのからみで二カ月位間を開けたこともあります。
二年かけて、男として自信もつき始めました。
玉砕してますが、二回女の子に告白もしました。
こんな俺です。
誰かに聞いてほしくて、投稿しました。
山奥の山猿、賢治より。
※元投稿はこちら >>