経緯を書くのを忘れた
誕生日、欲しいものが有るかと聞くから 「初体験がしたい」
数秒間、意味が分からず俺を見つめたあとで、 「まだなの?」
でも、その意味を説明しなくてもセックスの事だと理解したのは
俺がいまだに童貞だって知っていたんだ もちろん、その理由もね
「そうねえ・・・だれかいい人がいればいいんだけどねえ・・・ 」
哀しげに小首を傾げてそう言うから 「 母さんでもいいんだけど俺 」
一分近くも無言の時間が経過したあとで 「 はああ~~・・・ 」と
深く大きなため息をついて
「 母さんで、・・・ ほんとに ・・・ いいのね? 」
「 ・・・・ うん ・・・・ 俺、 ちょっと訳ありでさ ・・・ 」
「 ああ、言わなくていいから、 大丈夫だから 」
「 うん ・・・・ 」
「 じゃあ、明後日ね? 」 そうだ、誕生日の二日まえのことだった
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