「しょうがないじゃん。若い女性とベッドで一緒に寝てるんだから。男の宿命だ」と、茶化して言うと「娘の私にも反応するんだね。お父さん可愛い」なんて、私をいじめてくる。言い訳に困り「ゴメン」と謝った。ちょっと気まずい感じになり「もう寝ようか」と声を掛けるとビックリすることを話し始めた。「私ね、お父さんのこと好きだったの。お母さんがいなくなってから、ずっと見て来て、お父さんと一緒にいると楽しいしホッとするし、お母さんの代わりになるって決めて、今まできたの。本当は家を出たくなかったんだ。しかも、子供産めない体になっちゃったしダメだよね……」
私は言葉が出なかった。返事が簡単に出来るはずない。言葉を選びながら「涼子は本当によくやってくれてる。お母さんの代役じゃない。かけがえのない私の娘だよ。今までのことは感謝している。これからは、涼子自身の幸せを求めてほしいと思ってる。好きな人が出来たら体も治るよ」なんて模範解答みたいなことを言ったら「わかった!じゃあ、お父さんが治して」ん?ちょっと意味がわからなくて返事に躊躇していると「私、お父さんが好きだから、ずっと一緒にいたい…。ダメかなぁ」私はずっと胸がキュンキュンいいっぱなしである。娘のことは異性としてではなく親として大好きであったが、それが異性として意識してしまったのである。でも理性が勝っり「おいおい、お父さんをいじめるなよ」と言うと、ちいさな声で「私がどんな気持ちで話してると思う?どれだけ勇気を出して話してるか知ってる?」と、私を見つめながら今にも消えてしまうような顔をしています。私の薄っぺらい理性はなくなってしまいました。思わず娘を引き寄せて「お父さんも涼子のこと大好きだよ」と強く抱き締めてしまいました。
つづきはまた書きます
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