完全に夜が明けた。
時間は午前7時を回った頃に朝食の準備だろうか、台所の方から音がする。
俺はと言うと亮ちゃんの顔を見れずにかなりオロオロした態度だったみたいだ。
そんな姿を見て亮ちゃんは言った。
「あのさ、本当に気にしなくて大丈夫なんだよ、幸ちゃん居るでしょ?幸ちゃんもね、前にそうなった事があるんだよ…そんで私良く分かってなくてさ~パンツ洗ってる姿見て漏らしたと思ってからかったんだよね、そしたらこれでさ、泣かせちゃったんだよね…俺が姉ちゃんの生理を馬鹿にしたか!?って…だから変な事だとは思わないよ!無い方がオカシイんだから!!」
あぁ…幸ちゃんもか、と思うと何となく少しは楽になった。
というかもっと慰める言葉もあったが大体こんな感じだったはずだ。
朝食の後は亮ちゃんと二人してパンツを乾かした。
朝シャンプーをした亮ちゃんが部屋で髪を乾かす中、その合間にドライヤーで強制乾燥(笑)
湿っぽいが随分マシになった。
「後はバレない様に帰ったら洗濯機に入れなよ」
念を押された。
朝食の後は伯父さんの飼っているパグを散歩に連れて行った。
犬が欲しくても飼えない我が家なので亮ちゃんと二人、嬉々として連れて行った。
「僕のお嫁さんになって!って覚えてる?」
突然聞かれた。
「え?誰が?」
「さとちゃんが私に言ったんだよ、まぁだ幼稚園の頃かなぁ…」
「え~!?覚えてないよ!」
「言ったんだよ、結婚ってどういう人とするの?って聞かれてさ、好きな人とだよって教えたら(笑)」
全然記憶に無い…
だとしても意味なんか解ってないだろう…
「そうなの?」
恥ずかしい事言わないでよ…と赤くなった。
「あ!耳まで赤いよ(笑)」
「そんなはず無いよ!赤くない!」
立ち止まり笑いながら否定した時だ、持ってたリードを持つ手が緩んだのかパッと手から離れてしまった。
ダッシュするパグ、慌てて追う俺達二人。
小さいけど早い早い!数十メートル先の電柱に鼻を近付けたパグに追い付いたのは亮ちゃんが先だった。
「危なかったねー」
息を切らせて安堵した。
帰りは亮ちゃんがリードを持ち、そしてもう片手で俺の手を取った。
「いいよ!恥ずかしいから…」
「良いから良いから(笑)二人とも迷子になったら私が怒られるから♪ね!」
結局家の近くまで手を握られていた。
恥ずかしいと思ったが、見掛けた人は仲の良い姉弟くらいにしか思わなかっただろう。
ここの家でお昼まで過ごし、伯父さんの運転で伊豆の温泉に連れていかれた。
宿は部屋にまで個室浴場が付く部屋だった。
俺は部屋の造りを見て、大浴場に滅茶苦茶大きな期待を抱いた。
母親達は温泉に着いたら特に何処に行くつもりも無かったらしい。
普段忙しいんだからとにかく何もしない予定で、近所を散策する位だとの事だ。
部屋は我が家と亮ちゃん家で二部屋取っていた。
「お母さん達もたまには二人だけで色々話でもしたら?」
亮ちゃんがホテルのロビーで提案した。
「あんた達放っといたらどっか勝手に行くんじゃないの!?」
伯母さんが心配して言った。
「お土産とか買い物位は行くかも知れないけど…後は何処にも行かないよ」
亮ちゃんが答えた。
結局この提案の通り再び亮ちゃんと一緒になった。
「今のうちに…パンツきちんと乾かしたら?」
部屋に着くなり亮ちゃんに言われた。
「その方がさ、良いかな~って車の中で考えてたんだ、そしたら堂々と洗濯物出せるじゃん?」
成る程!!と同感だった。
「ゴメンね、ありがとう」
俺はガサガサとパンツを出して、暫くドライヤーと格闘していた(笑)
「乾いた~?」
亮ちゃんの声に振り向くとすぐ後ろから覗き込まれていた。
ドライヤーの音がやかましくて全く気付かなかった。
「あ…う、うん。大丈夫」
恥ずかしさは変わらない。
「亮ちゃん、昨日初めてだったの?…あの~、そうなっちゃったの…」
「いや、う~ん…初めてじゃないよ…」
「寝る前に…もしよ、もし危ないな~と思うなら私しばらく一人で散歩して来るからさ!」
多分危ないなら一人で抜いときますか?という事らしい。
だからと言え、まさかオナニーするとも言えずに大丈夫!とだけ伝えた。
その後は夕飯まで四人で温泉街を宛もなくブラブラして部屋に戻った。
夕飯だけは母親達の部屋に運んでもらい、四人で食べた。
温泉はちょっと期待した程広くもなく、ちょっと期待が外れてしまった。
「あんまお風呂大きく無かった…」
部屋に帰ると亮ちゃんに告げた。
以前祖父と出かけた温泉は、まるでプールの様に大きかった為に期待が大きく、今思えば良いお風呂だったと思うが当時の俺の期待を裏切る内容だった。
「そう?意外とひろかったよ」
亮ちゃんは全然良かったらしい。
「普通はあんな感じだよ!露天風呂とか色々あったでしょ?」
「そうなの?あれが普通なんだ…」
「プールじゃないんだから(笑)」
おれがエライ大きな風呂を想像していた事を聞いて笑われた。
「部屋にもお風呂あるね」
俺は大浴場に裏切られてしまい、既に温泉に半分興味を失っていた。
「さとちゃんは今回男一人だからお風呂寂しいでしょ?」
確かに他の三人は一緒に入っていた。
「まぁね~、知らない人ばかりだし大人しく入らないとね…」
何となく居づらくてそそくさと上がって来ていた。
「部屋の温泉でゆっくり入ったら?外も見えるじゃん!私は部屋にいるから寂しくないでしょ(笑)」
せっかく部屋にも立派なお風呂があるし、入ってみようかとなった。
家の風呂が少し大きくなった感じの浴槽に浸かった。
誰も居ないし気兼ねもない。
いい気分だった。
あれ、ここでオナニーしちゃおうか…またなったらシャレにならない…
俺は急に思い立つと浴槽を出て腰掛けた。
何もネタは手元に無いが、亮ちゃんの水着を想像するとムクムクと勃起し始めた。
湯船に落ちるお湯の音だけが響くなかで俺は目を閉じて触り始めていた。
ガタッとベランダから音がして驚いて目を開けると亮ちゃんの姿があった。
俺は亮ちゃんを見て、亮ちゃんは俺の姿を見てお互い固まってしまった。
「あ、あ、ごめん…ベランダウロウロしてたら見えちゃった…」
そそくさと視界から亮ちゃんが消えてから慌てて浴槽に飛び込んだ。
ザバンッ!!
派手な音を立て、自分の晒した醜態にかなり落ち込んだ。
「だ、大丈夫?凄い音がしたけど!?」
外から亮ちゃんの声がしたがすぐに返事も出来なかった。
俺は馬鹿だ!!と考えていた。
「ねぇ…ゴメンね…なんも考えないでベランダ出て…」
亮ちゃんの声がした。
「うん…大丈夫」
出来るだけ元気に答えたつもりだった。
ガラガラガラ…
再び不意を突くように脱衣所へと続く扉が開いた。
そこから亮ちゃんの顔だけが出ていた。
しかも、あれ?何か違うぞ…と思った瞬間にバスタオルを巻いただけの姿で入ってきた。
「ホントごめん!!…だから私もお詫びに…ハイッ!」
ハイッ!と言うとバスタオルの前をはだけた。
呆然とする俺、複雑な笑顔で立つ亮ちゃん。
「な、な、な、何を…」
どうして良いか、何のつもりか理解出来ない。
「だから…おあいこ…ね?」
再びバスタオルを巻いて、今度は湯船に入ってきた。
「いや、いいよ!大丈夫!ホント大丈夫だよ!」
お湯のせいだけではなく、全身がカアッと熱くなった。
「ホントごめん…怒ってない?」
肩を寄せ合いながら聞いてきた。
俺はそっちを見れずにお湯とにらめっこしながらウンウンと頷いた。
「怒ってる?」
「怒ってない…恥ずかしいんだもん…」
「私のも見えた?」
「う~ん…うん」
「今日は手伝おうか?」
「な、何を?」
耳元に口を寄せてきた。
「オナニー…また出ちゃうよ♪」
ゾクゾクしていたし、見事に湯船の中では硬くなっていた。
誘惑に負けそうになりながらも必死に抵抗した。
「大丈夫…もうしないから…」
「遠慮しないで…もう私のも見たでしょ?」
亮ちゃんは背後に回ると背中から手を回して来た。
抱きしめられる形になり、バスタオル越しに胸が当たった。
両手は左手が体を支え、右手が股間に延びてきた。
俺は逃げて逆らうことも、受け入れやすくす
る事もしないで固まっていた。
内股からツツツ…と手が移動し、硬く勃起した所に触った。
「痛かったら言ってね…」
触れる程度の加減で指が上下しだした。
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